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(番外編)真澄の平穏な一日②
お弁当を食べ終えぼんやりしていると、目の前を見慣れた車が通り過ぎて、また戻ってきた。
窓が開いて愛おしい伴侶が顔を覗かせた。
「真澄っ!?こんな所で何やってんだ?」
「パパっ!?お天気がいいから外でお弁当を食べてたんだ…」
「もう!何て無防備な…ほら、帰るよ!乗って!」
「歩いて帰るから…買い物もあるし。」
「いいから乗って!」
無理矢理乗せられて買い物を済ませて家に着いた。
パパはずっと不機嫌だった。何でだ!?
「真澄、おいで。」
ポンポンと膝の上を叩いてる。
そっと寄って行き、横抱きにされると
「一人であんなトコにいちゃダメ!
変な男に言い寄られたらどうすんの!?」
「『変な男』って…パパ、俺のこと幾つだと思ってんの?
こんなオジサンにそんな心配いらないから。」
「何言ってんの!真澄みたいな美人、遠目でもすぐ分かるから!
と・に・か・く!絶対にダメっ!」
「…パパ…過保護過ぎ。」
「何かあってからでは遅いから。ね?言うこと聞いて。…でないとお仕置きだよ…」
ちゅ
「…パパ…またそうやって誤魔化そうと」
ちゅ ちゅっ
「パパ…ダメ…」
ちゅ ちゅっ ちゅっ
「あっ!ダメっ…あんっ…やだぁ…」
繰り返しキスされ、あっという間にひん剥かれた。
真昼間にこんなこと…
ぐったりと横たわる俺の横で、パパは優しく頭を撫でながら
「幾つになっても真澄は綺麗なんだ。
俺がいる時は守ってやれるけど、一人っきりじゃそうはいかない。
もっと自分の魅力を自覚してくれ。」
理不尽だと思い黙っていると
「俺が外出する時は、抱き潰してから出掛けようかな。」
なんて恐ろしい台詞。
「わっ、分かりました!気を付けますっ!」
パパは、分かればいいんだ、と笑いながら寝室を出て行った。
身体に散らばる無数の鬱血痕に気付き、真っ赤になりながら、気怠い快感を身体の奥に残したまま立ち上がるとバスルームへ向かった。
熱い飛沫を浴びながら
『あぁ…今日もまた一日終わっちゃった…エッチのおまけ付きで。
ある意味平穏な一日…だったのかな…』
何だかおかしくて、大笑いした。
日々是好日。
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