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祝福④

節操もなく勃ち上がりかける己の息子を叱責しつつ、何もない(てい)でやり過ごし、食事を終わらせた… あぁ、いつもと変わらず、俺の詩音はかわい過ぎる。 ソファーに腰掛けて、ゆっくりと新聞を見るとはなく眺めていると、風呂を終わらせた詩音が、頬を染めて もじもじしながら俺の側にやってきたのだった。 詩音からは…ボディソープと、ふわふわと俺を誘う甘い香りがしてくる。 ?????? !!!!!! まさか…まさか、詩音…♡ 「…継…あの…ベッドへ…」 小さな声で俺を誘う愛おしい(つま)。 ゴクリと喉を鳴らして答えた。 「…いいのか?」 「あの…えっと…その、口で…」 瞬間、立ち上がった俺は、詩音を横抱きにして掻っ攫うと、寝室へ連れ去った。 これは何のご褒美なんだろう!? 右京さんの出産祝い!? いや、そんなのは関係ないだろ!? アホか?俺は。 愛おしい(つま)をベッドの端に そっと腰掛けさせると、少し潤んだ瞳を見つめキスをする。 全身を俺に委ねて受け止める詩音がかわいくてかわいくてならん! 「無理しなくてもいいんだぞ?」 詩音の目の前に立ちはだかり、上着を捲り上げズボンと下着を脱ぎながらも、精一杯の余裕ぶった声で話し掛けると、詩音は ふるふると横に首を振り、 「俺が…俺が継を愛したいから…」 あぁ…詩音… 詩音は、ぐんと重量を増した俺自身を両手で包み込むと 「熱いし…固くておっきい…」 と独り言のように呟いた。 その姿が、その言葉が、どれ程俺を煽るのか知ってるのか!? お前の口から『固い』とか『おっきい』なんて…あー、鼻血出そう… とろりと流れる愛液を擦り付けながら根本から撫で上げて、時々上目遣いで俺を見ている。 ヤバい。 それだけでイきそうだ。

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