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ユルい相談③
右京…俺にもそんな優しい目で見つめてくれよ…
あ…また泣きそうになる…ダメだ、ダメだ…
「すぐにでもお顔を見に来たかったんですけど…そろそろお見舞いも大丈夫だってお義母さんから聞いたので、居ても立っても居られなくって、来ちゃいました。」
ふわん と花が綻ぶような笑顔で、詩音君がそう言った。
「気を遣わせてごめんね。ありがとう。
でも もう、だいぶん落ち着いたんだよ。」
そうして、継と詩音君は顔を見合わせて頷き合うと
「兄貴、右京さん。これは俺と詩音からのお祝いです。
本当におめでとうございます。」
継は殊勝にもそう丁寧に言って、熨斗袋と綺麗にラッピングされた袋を差し出してきた。
「気を遣わせちまってすまないな。ありがとう。」
「ありがとう!うわぁ…何だろう…こっち、開けても構わない?」
ワクワクする右京の膝に紙袋を乗せると、ゆっくりとテープを外していく。
「うわあっ!すごーい!
…継君、詩音君、ありがとう!うれしいっ!」
中からは、お洒落で優しい色合いのマザーズバッグが出てきて、外出に必要なものが『これでもか』というくらいに入っていた。
「俺と色違いのお揃いにしちゃいました。」
一つ一つ手に取っては、きゃいきゃいと はしゃぐヨメ達を見ていると、つ…と継が寄って来た。
???
「兄貴、ちょっと相談が。」
小声で耳打ちされ『???』のまま
「詩音、ちょっと俺達、用事を済ませてくるから、待ってて。
右京さん、兄貴借りるよ!」
問答無用で半ば引き摺られるようにして、外に連れ出された。
何だ?どうした?
継、何?
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