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お久し振りね side:潤①
仕事中にラ◯ンメッセージが届いた。
お袋からで、クネクネ動く猫のスタンプ。
こんなスタンプ送ってくるくらいだ、大したことないと思ったし忙しかったから、つい後回しにした。
ひと段落ついて思い出し、何事かと開いてみた。
『イェーイ』という台詞付きのドヤ顔の猫のスタンプに続き、書かれていたのは
〈ヤッホー!仕事は順調?
頑張っている潤に、俺からのプレゼントです。
明日、金曜の夜(潤の仕事が『ちゃんと』終わって)から土曜日の午前中まで
優君を預かります。
その代わり、仕事はきちんと。
皆さんに迷惑を掛けないように。
それと…これがとっても大切。
右京君のことを一番に考えること。
嫌がることは絶対にしないこと。
この条件が守れるなら
久し振りに、右京君とデートを楽しんでおいで。
じゃあねぇー!〉
一度読んで理解できなくて、また読んだ。
猫はクネクネ踊っている。
じわりじわりと、喜びと妄想が膨らんできた。
っしゃあーーーっ!!!
ガッツポーズをして、ブンブンと両手を振り回す。
アンナことやコンナこと…うへぇっ…
と、そこへ
「社長…何をなさっておいでに?」
出た…冷血(コホン)いや、有能秘書殿のお出ましだ。
「あっ、新道 さん!
あの、いや、その…明日の予定って何か入ってた?」
「明日ですか?
午前中は特にございませんが…午後イチで促進会議と、16時からシバサキ株式会社の社長がお見えになります。
その後は書類整理をしていただく予定ですが…何か?」
「あのさぁ、明日、どうしても定時で帰りたいんだよ!
書類整理は今からするから!俺、頑張るから!
明日…帰らせて?」
両手を合わせて拝んでみる。
ついでに上目遣いでウインクだ。
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