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お久し振りね side:右京①
その日の夕方。
あり得ないくらい早い時間に潤が帰ってきた。
気持ち悪いくらいに纏わり付いて離れない。
…お義母さん…
昼のラ◯ンの相手は、潤ですね!?
ちろん と咎める視線を送ると、目を泳がせてあらぬ方向を向いていた。
ホントに、もうっ!
それでも約束通り、家庭内別居は解除した。
どこか納得いかない不満のオーラを滲ませていた詩音君を部屋に誘い、嫁同士で話をした。
詩音君、少しは落ち着いたようだ。良かった…
「右京っ、右京!
明日のディナーは何がいい?
和食?中華?フレンチ?イタリアン?
好きなとこ行くよ!」
「…んー…じゃあ…フレンチで。」
「オッケー!任せて!何処にしようかな…」
潤から止め処なくご機嫌でカラフルな色が発せられている。
こんな色、レスになってから久し振りだ。
そんなにうれしいのか?
あの精力絶倫オバケみたいな潤が、ずっと我慢している…確かに…外で“発散”してる様子は感じられない。浮気はないはずだ。
時々、自分で処理してるような色と匂いと『残骸』は見たことあるけれど。
優を寝かしつけて布団に入ると、待ってましたとばかりに潤がくっ付いてきた。
背中に、馴染んだ温もりが伝わり、大好きな匂いに包まれる。
遠慮がちに回された腕を少し避けると、途端に悲しげな声が聞こえてきた。
「右京…」
くるんと振り向いて、唇にそっと合わすだけのキスをする。
「潤、お休みなさい。」
「おっ、おおっ。お休み…」
また元の位置に戻り背中を向けると、ふうっ…とため息を漏らした潤の腕が、そっと絡まってきた。
濃厚な雄のフェロモンが鼻を擽る。
潤の…固いモノが腰に擦り付けられているけれど、敢えて無視する。
それでも…今度はその腕を振り解くことはせずに、潤の匂いと体温を感じながら目を閉じた。
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