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デート♡デート♡デート♡③

詩音…詩音とデート… 念願の…夢にまで見た二人っきりの… あぁ…あんなことしたりこんなことしたり… たっぷりと愛し合って、愛してもらって… 詩音の所に行きたくて、俺の髪を引っ掴み腕を振り回し大暴れする仁のことも気にならない程に、俺の頭はトリップしていた。 ディナーは何処に行こう ホテルは?スイートの予約間に合うだろうか… 知り合いの支配人脅すか… 兄貴と同じホテルは嫌だしな… スーツ…取って置きのア○マーニにするか あれは詩音もすごく似合うと言ってくれるし 「…い、けい、継っ!!!」 「うわっ、びっくりした…何だよ、お袋。」 「妄想して意識飛ばしてんじゃないよっ! 全く…仁君、ママのとこに行きたくて大暴れしてるじゃないか。 ほーら仁君、まーちゃんが抱っこするよぉ!」 きゃいきゃいと大喜びでお袋に手を出す仁。 おい、俺はお前のパパなんだけどな。 手持ち無沙汰の俺は詩音に駆け寄った。 「詩音、本当に?本当にデートしてくれるの? いいの?」 「…もう、継、シツコイです…」 頬を赤らめ俯く詩音。 うおーーっ、抱きしめたいっ! 「まぁーまぁー!!!」 「仁!おいで!」 「やっぱりママが一番だよね!はい!」 チッ お袋…もうちょっと仁のお相手してくれよ… 「仁?パパは?」 「ぱぁぱ!ぱぁぱ!」 「こいつ…さっきまで嫌がって大暴れしてたくせに…」 「あははっ!親子で詩音君の取り合いだ!」 「お袋…呑気に言うなよ…」 仁の頬にキスする詩音を横目で見ながら、俺は待ちに待った来週末のデートに向けて、心を躍らせていた。

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