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デート♡デート♡デート♡⑧
「継…これ、贅沢過ぎます…」
詩音がポツリと呟いた。
日頃から贅沢なことや、分相応以上のことを極端に嫌う詩音の機嫌を損ねたか!?
「いや、違う!違うんだ!
ここは篠山さんの知り合いの経営のホテルで、彼の口利きで、かなりのサービスをしてもらってるんだ!
…実際、俺もこんないいところだとは思ってなかった…」
聡い詩音は納得したのか
「…篠山さんにお礼を言わなくちゃ。
ね、継!」
優しい微笑みに我慢ができなくて抱きしめる。
「詩音…詩音…」
抱きしめて離さない、俺の背中をあやすようにそっと撫でられる。
「継…シャワーを…お願い…」
かわいい声音で耳元で懇願された。
「一緒に…いいか?」
黙って頷く詩音の頭にキスをすると、カーテンを閉め、部屋の明かりを落とした。
ゆっくりと詩音の元に戻ると、スーツのボタンを一つ一つ外していく。
ごくり と嚥下する音が部屋に響く。
「継…」
「どうした?嫌か?」
「自分で…自分で脱ぎます。」
「ダメだ。俺がしたいから。」
ふうっ とため息をついた詩音は
「見ても…がっかりしないで下さいね。」
なんてかわいいことを言う。
「お前こそ…俺を見てもがっかりしないでくれ。
幸せ過ぎて料理が美味し過ぎて、結婚してからワンサイズ太ったんだぞ。
どうやって責任取ってもらおうかな…」
「継ったら…」
たわいも無いイチャイチャを繰り返しながら、すっかり裸になった俺達は、ぎゅっと抱きしめ合った後、詩音を横抱きにしてバスルームへ向かった。
触れ合う素肌の心地良さよ!
このままでもイきそうだ。
その時既に、俺自身は隆々と天を向き、先端からは、はしたなくも先走りが溢れる始末。
詩音は…さっき当たった時に、おそらく気付いているのだろう、顔を全身を赤く染めて俺に身を委ねていた。
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