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デート♡デート♡デート♡おまけ①
side:詩音
どうしよう…心臓が破裂しそう…
身体も…どこもかもが熱を持ってる…
久し振りの二人っきりの夜を前に、緊張がMAXになってる。
継の家に引っ越してからは、お腹が気になるのと、いつも誰かの気配があって集中できず、仁が生まれてからはそんなことに構えなくなって。
随分とご無沙汰している行為に、胸も身体も初めてのように震えていた。
生まれたままの姿を晒すのも躊躇したが、あんな目で見つめられたら嫌だとは言えない。
もこもこの泡で全身隈なく洗われて、解されて…感じている自分が恥ずかしい。
ちらりと、出掛けの仁の泣き顔が浮かんだけれど、せっかくの二人っきりの時間を作ってくれたお義母さん達の思いを気持ち良く受け取らせてもらい、今はこの時間を大切にすることにした。
何よりも…俺を求める継の気持ちが痛い程分かっていたから…
『身体がほしいんじゃない、詩音、お前がほしいんだ』
継はずっとそう言っていた。
最初は、ただの性欲処理て抱きたいだけなんだと思っていた。
けれど、それだけじゃないことが分かったから…
愛したい、愛されたい
自分が心から愛するひとに
だから、心も身体も触れ合って一つになりたい
継…俺の大切な…大切な番…
継は、そんな俺の全身に唇を舌を這わせてあちこち甘噛みの跡を残していく。
そして、頸の跡ももう一度優しく噛んだ。
背筋を甘痒い電流が走る。
お前は俺のものだ と
俺だけの愛おしい番だ と
継の身体から発せられる匂いが教えてくれる。
それに応えるように、俺からも甘くて蕩けるような匂いが出ている。
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