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デート♡デート♡デート♡おまけ③

継の声に、甘い匂いに、穿たれる熱い楔に、触れ合う肌に… 俺はもう、意識が飛びそうなくらいに蕩けていた。 言葉の代わりに噴き出すフェロモンが饒舌に語る。 ケイガホシイ モットチョウダイ アイシテイマス 何てお喋りな… すんすんとその匂いを嗅いだ継の動きが加速する。 「詩音…詩音…俺の、俺の詩音…」 俺の腰を掴み、汗を飛び散らせ、猛獣が見下ろしてくる。 その瞳は情欲に満ち、俺しか見ていない。 肉襞が纏わり付くのをすり潰すように抽挿され、中からの痺れるような快感に、背中が仰け反る。 継はその浮いた隙間に手を差し入れると、俺を一気に起き上がらせ膝に座らせた。 「あああっ」 串刺しにされるように、より深く繋がった身体の中心は、覚えのある気持ち良さで… 一瞬頭の中が真っ白になる。 ぐちゅりぐちゅりと中から湧き出した淫液が、楔を伝って雄を誘う匂いを振りまきながら落ちてくる… 益々滑りが良くなって、はしたなさも何処かへ消えて、自分から腰を擦り付け、継を貪欲に求め始めていた。 継の肩を掴み、あられもない声を上げ、かつて教えられた通りに自分の良いところに当たるように角度を調整して上下する。 継からは…スキダスキダ、アイシテイルという加減のない甘い匂いが流れ込み、口元は口角が上がり、俺の痴態を満足気に見つめていた。 「あっ、あっ、あんっ…ダメっ、ああっ、継っ…はっ、はぁっ、あんっ…」 「…かわいい…詩音…いいな、気持ちいい… お前の中、すげぇイイ…」 擦れ合い打つかる、そして粘着質の独特な、いやらしい音が部屋に響く。 耳を塞ぎたくても両手は継に掴まっているからできない。 イヤイヤ という拒絶の言葉は空滑りする。

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