655 / 829

デート♡デート♡デート♡おまけ⑤

一度欲を吐き出した継は、俺を横たえると新しいスキンを付け直した。 入口の浅い所を何度も何度も剛直の熱い継自身で擦られる。 何で?どうしてナカでイってくれなかったの? 焦れったい。奥が疼いている。 お願い、もっと、もっと奥に来て。 じゅわりと淫液が溢れ出すのが、自分でも感じられて恥ずかしくて堪らない。 甘くて…官能的な匂いが広がっていく。 「詩音…お前も俺を…かわいい奴。」 その言葉が終わるや否や、ぐっと奥まで侵入してきた。 「あああっ」 待ち焦がれていた熱が押し込まれていく。 行き止まりまで充てがわれると、動きはぴたりと止まってしまった。 ぴくぴくと中で息をするように、継自身が動いている。 蠢く俺の肉襞は歓喜に沸いていた。 突然の挿入に、驚きよりもその気持ち良さに、身体は震え、口を開いたまま息をしていた。 身体は『継』を覚えていた。 忘れるはずがない。 俺の、初めての、愛おしいひとのものを。 纏わり付く肉壁は、寸分の隙間もない程に、しっかりと継の形に戻っていった。 じわりと目尻に光る涙に気付いた継は、それを指先で拭いながら労いの言葉を掛けてくる。 「ごめん、()いたことをして… でも、我慢できなかったんだ…ごめん。 詩音の中、俺を…俺を受け入れてくれてる… ありがとう…」 優しい鳶色の瞳が、甘くて濃い匂いが、『アイシテル』と伝えてくる。 心も身体も継に包まれて、“アイシテル”が止まらない。 絡み付く肌の温もりが、堪らなく心地良くて、継の背中に力の入らぬ腕を必死で纏わせ、逞しい胸板に頬を擦り寄せる。 「…あぁっ、もう…かわいいことしやがって。 そんなことされたら、自制が効かなくなるの、分かってやってる?」 ため息をつきながら俺の頬を愛おしげに撫でる猛獣を煽っていたことに気付かされた。 「え…そんな、そんなの…分かんない…」 「…詩音…」 名を呼ばれるだけで身体が震える。

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!