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デート♡デート♡デート♡おまけ⑨

「っち、マズい」 そうひと言呟いた継は、慌てて俺の中から楔を抜き出すとスキンを外し、俺のものと合わせて扱き始めた。 今まで埋まっていたものがなくなった喪失感は、さっき奥まで到達した時のお腹の奥に残っている絶頂感と新たな刺激にすり替えられ、俺は呆気なく継の手でイかされてしまった。 継もまた、「くっ」とひと声唸ると、俺の腹や胸の上に大量の白濁液をまき散らした。 その壮絶に色っぽい雄の姿と匂いに、頭の芯がクラクラする。 継は荒い息を吐きながら、その液を俺の身体に塗り込めていく。 マーキングされてる… こんな行為にも胸が踊る。 いくらスキンをつけていても、中出しすると妊娠の可能性があるから避けてくれたんだろう。 お互いに肩で息をしながら見つめ合う。 潤んだ目で継に『キスして』と訴えると、分かってくれたのか、そっと唇にキスしてくれた。 おでこをくっ付けて、継が申し訳なさそうに呟いた。 「詩音、無茶してごめん。大丈夫か?」 こくこくと頷くと、「いい子だ」と言って、またキスしてくれた。 獰猛な雄の匂いは、燻った身体に火を点けるのに十分だった。 俺は自分の行動に躊躇いながらも、継の匂いを身に纏ったまま、両腕に力を込めて抱きしめその逞しい胸に擦り付いた。 「しっ、詩音!?」 驚いたのは継の方だった。 「ど、どうしたんだ?どこか痛いのか?」 「…継…継がほしいんです…」 小さな声で、でもちゃんと伝える。 ごくりと唾を飲み込む音が大きく響いた。 「詩音…いいのか? そんなこと言ったら…俺は止める自信がない… 本当にいいのか?」 「香川先生が…アフターピルを…念の為にって…」 「詩音っ!!!!!」

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