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麻生田家嫁惚気大会③

お義母さんは、ちろん と指の隙間から俺達を見ると 「…そうなんだよ…幾つになっても『愛してる』『真澄はかわいい』なんて言われてごらんよ! 引くけど…うれしい…」 「そうなんですっ! デートもエステも、最初は『何で!?』って思ったけど… 俺、本当に、心も身体も継に愛されてる って改めて感じて、うれしかった… 継があんなに喜んでくれて、俺のことたくさん愛してくれて…その…あの………」 「そうそう!そうだよね! うん、うん…分かるよぉ… 俺だって、潤があんなに喜ぶなんて思ってなかった。 でも…昔、潤が付き合ってた相手とバッティングしちゃったんだけど…」 「え?何!?右京君、それどういうこと??」 「レストランでね、偶然鉢合わせして…俺に対抗してくるから威嚇して蹴散らしてやった。 俺と出会う以前のことだし、あれだけのイケメン、普通ほっとかないでしょ。 相手がいたのは仕方がないよ。何もしなくても向こうから寄ってきちゃうんだもん。 よりどりみどり。来るもの拒まず。 随分遊んでたのは、潤から直接聞いたから知ってるんだ。 番になった時に、潤、隠さず全部教えてくれたんだ。 『上辺だけじゃなくて、俺の良いところも悪いところも弱いところも見せるから、俺を愛してくれ』 って言われた… それに…『今は右京だけ、信じて』って言うから…」 右京さんも…顔赤いよ。 それに、甘い優しい匂いがしてくる。 「右京君も詩音君も、あの子達を愛してくれてありがとう。 絶対的αって面倒臭いけど…愛しちゃったんだもん、どうしようもないよねぇ。 それに…構われるのも心地良いというか、もっとちゃんと愛して、っていうのか… んーっ、恥ずかしいっ!」 身悶えするお義母さん…かわい過ぎる…

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