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麻生田家嫁惚気大会④
「お義父さんもイケメン、お義母さんは美人。
生まれた潤と継君もイケメン…
あーーーっ、優、俺に似てごめんっ!」
「右京さんだってイケメンじゃないですかっ!
優君だって、こんなに小さいのに目鼻立ちスッキリのイケメン君で。
きっとお義兄さんみたいにモテモテになると思う…」
「なーに言ってんの。そういう詩音君は美人だからね。
仁君だってめっちゃキリッとした顔立ちじゃん!
年頃になったらファンクラブ出来るかもよ。
二人ともモテ男になって、追いかけ回されたらどうしよう…
あぁ…今から先が思いやられるよぉ〜!」
あはははっ!!!
「それはそうと…ねぇ、お義母さん、いつデートに行くの?」
「早ければ来週かな…『俺達もスイートで♡』って大騒ぎしてたから…予約取れたら行くと思うんだ。
だから、ご飯の用意とかできなくなるけど…いいかな?」
「勿論!お義母さんもエステ行かなきゃ!
予約は?
俺達のことばかり心配して…あ、でもお義父さんいつも自慢してるよ。
『かーちゃんは年を取っても身体のお手入れも怠らないし、いつも綺麗にしてる』
って。
あの、例の嫁自慢大会で、ピンクのハート撒き散らかしてるよ。
あれは…聞いてるこっちが恥ずかしい…」
「そんなこと言ってるんだ…息子の前で何言ってんだか。
でも、俺、パパの前では『結婚当時の真澄』でいたいんだ…」
「だーかーらー。お義父さん、
『かーちゃんは美人で色っぽくてキュートでお茶目で…俺は絶対に離さない、愛してるんだぁー!!』
って絶叫するんだってば。
お義父さんにとって、お義母さんは『永遠の初々しい夫 』なんだよ!
…いいなぁ、年を重ねてもずっとラブラブで。
俺達もお義母さん達みたいになれるかな…
何か…俺ばっかり潤のことを好きで…いくら運命の番だからといって、潤が何で俺みたいなのを選んでくれたのか…
潤なら、他にもっと釣り合うひとがいたんじゃないか…って…」
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