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麻生田家嫁惚気大会⑥
そこへ右京さんが割って入る。
「うん!お義父さん、素敵だよね。
お義母さんととってもお似合いだよ!
潤も変わらずにカッコいいままでいてほしいなぁ…
俺、潤の寝顔に見惚れてる時があるんだ。
素面 だと、恥ずかしくて凝視できないから。
潤の意識のないない時にじっくり堪能してる。」
「え!?右京さんも!?
実は俺も…俺の方が朝早いから、継の寝顔をじっと見てる。
かっこよ過ぎて見惚れ過ぎちゃって、慌てて支度するんだけど。
普通の時にやっちゃうと、『詩音?どうした?』って、きゅっと眉根を寄せてあのバリトンボイスと甘い匂いが降ってきちゃうから…
どうしていいか分かんなくなる…」
「俺と右京君はピンクのハート攻撃でやられちゃうけど、詩音君は甘い匂いだもんね。
潤も継も、ピンク撒き散らかして、掃いて捨てたい程だよ!
どれだけ“番命”なんだよ!」
お義母さんがお腹を捩って笑っている。
「お義母さん、お義父さんだって凄いよ。
どんと構えて平静を装ってるけど、お義母さんの姿が目に入った途端に…
くっくっくっ。
『好き好き』が溢れ出しちゃって、目がチカチカしちゃう。
あ、継君もだよ!
この前なんて、ピンクの矢が詩音君に刺さりまくってたもん。」
「えーーっ!?ピンクの“矢”!?」
「うん、キューピッドが放つみたいなやつ。
二人がデートから帰ってきた時。
矢と、どピンクの鎖も絡んでたよ!
詩音君、二度と離れられないよ…」
矢と鎖………
「うわぁ…絶句…
我が息子ながら凄い執着心…詩音君、ごめんねぇ…
右京君、残念ながら君達のデートの翌日もそうだったよ。
ピンクでぐるぐる撒きになってたからね…
二人とも、ごめんねぇ…」
「…お義母さん…俺も見たから知ってる…
ホテルから巻かれてたから…」
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