747 / 829
デート♡デート♡デートpart2①
昼間遊び疲れたのか、仁は早々に寝てしまった。
もうこれで朝までぐっすりのはず。
残業でいつもより少し遅く帰ってきた継が、部屋に戻ってきて一息つくのを俺はドキドキしながら待っていた。
「詩音、先に休んでいれば良かったのに。」
「継に謝らなくちゃならないことがあって…ごめんなさい。
継より先に、お義母さんに同居のお願いをしてしまいました…
差し出がましいことしてごめんなさい。」
ぺこんと頭を下げた俺を継が引き寄せ抱きしめた。
「いいんだよ。
それに親父には俺から伝えたから。
すっごく喜んでた。ありがとう。
でも…昨日も言ったけど、俺の」
俺は継の唇に人差し指を立てて言葉を止めた。
「継のたった一つの不満は…善処します。
でも、やっぱり恥ずかしいです。
お気に召さなかったらごめんなさい。
それと…
週末、お義母さんが仁を預かってくれるので、その…デート、んむっ」
指を外されて、唇を奪われた。
執拗に口内を這い回る舌から逃れようよしても、顔をガッチリと固定されているから動けない。
継のフェロモンに絡め取られて、もう、抗うことなんてできなくなっていた。
自らも応えるように舌を纏わせ、その愛撫に酔いしれていく。
ゆっくりとベッドに横たえられた身体は、これから始まる愛の儀式に期待で打ち震えている。
「詩音…」
低い声で名を呼ばれ、それだけで後孔がヒクつき、とろりと愛液が溢れてくるのが分かり、羞恥のあまりに頬が熱い。
「優しくするから…抱きたい。」
ストレートな物言いに益々頬は赤く染まり、俺を見下ろす獣の熱い吐息を感じながら、そっと頷いた。
書籍の購入
ともだちにシェアしよう!