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デート♡デート♡デートpart2⑧

フロントガラスに叩きつけるような豪雨。 その音に負けないように大きな声で告げる。 「俺は、継と心と心で結ばれてるって信じてました。身体を重ね合うのはその先にあることだと。 でも、継は違う。 継は、ばかりを考えてる。 俺がΩだから?継の性欲のはけ口? そんなのは…嫌だ…」 ぽろりと涙が溢れ出る。 泣いちゃダメだ。ちゃんと思っていることを伝えなければ。 でも、でも、これ以上言葉が出てこない。 継からは、驚き、不安、諦め、悲しみ…といったマイナスの匂いとオーラが流れてくる。 「…大好きで大好きで愛おしくて、自分の命を捨てても守って愛したい、片時も離れたくない番を四六時中抱きたい…と思うのは罪なことなのか?」 悲しみに満ちた言葉が耳朶(じだ)を打つ。 「でも、だって、継はいつだってそのことばかりでっ! 俺の気持ちなんて考えてくれてないっ!」 泣きながら伝えると、継は眉根を寄せて悲しそうに呟いた。 「…ごめん、詩音ごめん。 でも、お前のことを離したくないんだ…」 バケツをひっくり返したような大雨に、俺の嗚咽が かき消されていく。 そっと肩を抱く、その手を振りほどいた。 「詩音…」 継が驚いたように俺の名を呼んだ。 震える声で訴える。 「俺の身体じゃなくて、俺を…俺自身を愛して!」 「当たり前じゃないか! 詩音を…詩音自身を心底愛してるんだ! 他に何もいらない。 家も会社も、地位も名誉も、全て無くしたって、俺は詩音と仁を養っていける自信がある! 詩音は俺の命だ。 あぁ…どんな言葉も嘘に聞こえるなら、匂いを確かめろっ!」 継はそう叫ぶと俺を思いっ切り抱きしめてきた。 逞しい胸に頭を抱え込まれ身動きできなくなると同時に、継から甘くて濃いフェロモンが雪崩れ込んできた。

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