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溢れ出る思いside:継⑧

詩音の耳元で甘くささやく。 「…抱いて、いいか?」 びくりと跳ねた詩音は、そっと俺の両頬に手を添えると恥ずかしそうに呟いた。 「…継の思うがままに…でも、加減して下さい…動けなくなると、困る…」 「詩音…」 いくら俺好みに仕立てあげても、詩音は予想を遥かに超えて俺を翻弄する。 かわいいことを言う、その唇にそっと触れるだけのキスをする。 愛おしい、愛おしい俺の番。 「精一杯努力はするが、抱き潰したら抱いて帰るから心配するな。」 そう言いながら、ひっと息を飲んだ詩音を裸にして、自分も着ている物を脱ぎ捨てる。 肌が触れ合い、益々濃くなるフェロモンに頭がクラクラする。 激しく求め合うのもいいが、前戯だけで何度も何度もイかせてやってもいいな。 子供を産んでもなお陶器のような滑らかな肌の感触を手の平で堪能して、さて何処から愛してやろうかと思案に暮れる。 詩音から…焦れたような匂いがしてきた。 ふっ。そんなに俺がほしいのか? 俺をそんなに求めてくれてるのか? 俺の詩音は何てかわいいんだ! とにかく、今夜は寝かせてやらない。 たっぷりと愛して、その身体に心に、俺を刻みつけてやる。 ゆっくりと詩音の上に跨った。ぎしりとベッドが鳴る。 俺を見上げる詩音の瞳は潤み、全身から俺を誘う匂いがする。 堪らない。我慢なんてできる訳がない! 唇に吸い付いて散々口内を弄んだ後、 焦らすように番の証を舐め続ける。 段々と理性をなくしていく詩音が、遠慮がちに腰を擦り付け始めた。 その頃には二人の淫液が絡み合い下生えが擦れ、ぬちゃぬちゃといやらしい音を立てていた。 俺は詩音の両手を頭上で一纏めにして拘束し、右手でしこった胸の粒を捏ねながら、二人で愛を確かめ合うことだけを考えていた。

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