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俺か仕事か、どっちだ!?②

少し早めの昼食を済ませ仁を寝かし付けて、コーヒーを飲みながら新聞を読んでいるお義母さんに声を掛けた。 「お義母さん、今いいですか?」 お義母さんは新聞を畳みながら 「うん、どうしたの?」 躊躇したが、思い切って言った。 「あの…右京さんのことなんですけど。」 「気にしてくれてたんだ。ありがとうね。 …確かにあの子達、ちょっと酷い状態だよね。 でも、それは本人達が話し合って決める事だから。 喧嘩でも何でもやればいいんだよ。 お互いが納得するまでとことん二人で話し合えばいいんだ。 夫夫なんだから、自分達で解決しなきゃ。 ここで俺達が口を挟むのは簡単だけど… じっと見守ってあげるのも愛情かな、って思うんだ。 向こうから相談でも愚痴でも泣き言でも言ってくれば、それには応じる。 どうしてもこれ以上は、って時には勿論間に入るよ。 ただし。 優君に何か弊害があれば、俺は身体を張ってでも速攻であの二人に意見するつもりでいる。 だから、見てる側も辛いんだけど、もう少し様子を見ようよ。 詩音君、気遣ってくれてありがとう。」 「お義母さん…やっぱり凄い…」 「ふふっ、そんなことないよ。年の功…って感じかな。 詩音君。 もし詩音君達にも何か(いさか)いごとがあったら、俺はこんな風に見守ってる、って思っててね。 あ、こんなこと言ってても、結局は口挟んだりするんだけどね、あははっ。」 俺はお義母さんの胸にぎゅっと抱きついた。 「お義母さん!俺も、右京さんのこと口出さずに見守ってます! 俺、天邪鬼だし、思ったこともちゃんと言葉に出せなくて、すぐに継と喧嘩になっちゃうんだけど…もっとちゃんと話をして二人で解決していきますっ!」 お義母さんは俺の頭を優しく撫で、そっと抱きしめてくれた。

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