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思い合う夜 side:右京⑨

潤はそっと唇を重ねると 「右京、一生…いや、生まれ変わってもお前は俺の運命の番だから。 …愛してるよ。」 何だ、その粘着質な愛は。 この上なく最高にうれしくて堪らないのに、真面目な潤の顔におかしくなってきた。 今にも吹き出しそうな俺に、潤は少し不貞腐れ気味に言う。 「人が真面目に言ってんのに…何がおかしいの?」 「くっ…ごめん…あー、ダメ、我慢できないっ。」 ぎゅう、と潤に抱きついて耳元でささやく。 「…俺をひとりにしたら許さないからな。 隠れて吸ってるタバコも止めて…身体には十分気を付けてくれなきゃ…」 「右京、知ってたのか…」 「俺を何だと思ってるの?潤の番だよ? だから、隠し事なんてできないから覚悟しておいてね。 …ひとりで逝ったら、許さないからな…」 さっきのお義母さんの泣き声と姿が蘇った。 抱きしめる腕に力を込める。 じわりと滲んだ涙を目を瞑って隠す。 やんわりと引き剥がされて、目尻にキスされた。 「泣くな。さっきも言っただろ? 簡単には、くたばらないからって。」 「潤…愛してる…」 「右京…」 この上なく優しくて暖かなカラーに包まれた俺は、生涯唯一の番に抱かれてこのひと時を満喫していた。 と、突然… 「ママぁーー!おはよーーーっ!!」 優だっ!ヤバい、俺達素っ裸だっ! 慌てて潤を引っぺがし、あちこちに散らばった服を身に付ける。 「優、おはよう!」 「ママ!ぎゅうっ!」 愛おしい温もりと甘い匂い。 あぁ、俺達の愛の結晶。いつかこの子も番と出会って愛し合う日がくるのだろうな。 …背中に刺さる潤の視線が痛い。 「優!パパにダーイブ!!」 “きゃあーーっ!!”と興奮した優と一緒に、横たわる潤の隣にダイブした。 うおおっ!? うきゃーーーっ♪ あははっ!

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