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思い合う夜 side:右京⑩

優を真ん中に、潤に抱きついて抱きしめられて、大はしゃぎして。 弾むスプリングに身を任せ、散々大笑いした後、潤と見つめ合う。 どちらからともなく近付く唇を重ねると 「あーっ、パパ、ママ、チューっ!!!」 割り込んでくる優を抱きしめ『愛してる』と唇だけ動かしたら、またキスされた。 「「おはようございます!」」 「おはよーごじゃいまーす!」 「はーい、おはよう!朝から賑やかだったね。 優君!こっちおいでー!」 あ…バレてる… 「まーちゃん!ぎゅうっ!」 「おはよう。昨日はすまなかったな。」 俺は潤と顔を見合わせて、くすくす笑っていた。 お義父さんは多少バツの悪そうな顔をしていたけれど、お義母さんはいつもと変わらず。 でも、目元はポンポンに腫れている。 そっと側に行って優を受け取りながら 「…お義母さん、落ち着いた?」 「うん、大騒ぎしてごめんね。もう、大丈夫だよ。」 良かった…お義母さんのいつものカラーだ。 詩音君達も起きてきた。 「おっ、みんな揃ってる。おはよう!」 「おあよー!」 「寝過ごしちゃってごめんなさい、おはようございます!」 「「おはよー!」」 「気にしなくていいから!仁君、おいでー!」 「おはよう、昨日は悪かったね。」 「おはよーごじゃいますっ!」 こちらも…目が腫れている。大きな目も充血して真っ赤だ。 アイコンタクトとカラーと匂いで、詩音君と意思疎通。詩音君もお義母さんと何か話し合っている。 再び詩音君と視線が合い、頷いて微笑み合った。 今日もまた、いつもの日々が始まる。 お弁当も出来上がっていた。 あぁ、急がないと遅刻しちゃう。 何気ない日々を送れることに感謝しながら、俺はふと、まめちゃんのことを思っていた。

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