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俺達、結婚します①

ぐったりとシーツにうつ伏せたままぴくりとも動かない詩音… 「詩音…詩音?」 俺の呼び掛けに薄っすらと目を開けるが、直ぐに瞼を閉じて、眠ってしまったようだ。 小さな寝息が聞こえる。 歯止めの効かない己の性欲に呆れながらも、詩音を思う気持ちが抑えられない。 結局、抱き潰してしまった。 せっかく風呂にも入れたのに…ナニしに入ったんだ… 俺は熱いお湯とタオルを用意すると、詩音の身体を清めてやった。 そうだ、シーツも替えておかないと。 バスタオルで詩音をくるんでソファーに移動し、手早くベッドメイクを済ませると、そっとベッドに横たえた。 詩音が目覚める気配はない。 髪の毛を撫でながら、この出会いに感謝する。 こんなにもいとも簡単に恋に落ち、一生手放したくないと思う相手と結ばれるなんて。 あぁ、親父とお袋に伝えておかなくては。 ひょっとしたら優秀な秘書殿から既に報告がいっているかもしれない。 今、どの辺にいるのだろうか。 時差があってもまぁいいか。 俺は詩音が寝入っているのを確認すると、音を立てないように部屋を出た。

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