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新婚さんってナニするの?①

俺と詩音の両親に、婚姻届を出して正式に夫夫になったことを伝えた。 どちらも相当喜んでくれて、詩音はまた涙ぐんでいた。 「今日は記念日だから何か食べに行こうか。 式は俺の親父達が戻ってからになるけど…待たせてすまない。 後先になって悪いが、結納は明日、正式に仲人を立てて行くよ。このことは、お前のご両親にも承諾してもらってるから。」 「…ありがとうございます…ぐすっ」 俺は詩音を抱き寄せると心からの気持ちを伝えた。 「詩音…俺と番になってくれて…結婚してくれてありがとう…愛してるよ。」 ひいっく…うぐっ…うっ… 「俺の嫁さんは泣き虫だなぁ。そこもまたかわいいんだけど。」 「ごべんだだい…ひっく…あいじでばず…けい…」 あぁ『ごめんなさい。愛してます、けい』か。 かわいい! 零れ落ちる涙を吸い取り、顔中キスして、俺も満足した。 「顔洗っといで。落ち着いたら出掛けよう。」 「…はい…」 顔馴染みのフレンチレストランに予約を入れて、まだ少し赤い目をした詩音を連れて車に乗り込んだ。 「いらっしゃい、継君!おっ、こちらが噂の伴侶殿か。 初めまして。オーナーの息子の林 健人と申します。 ようこそ!お待ちしてましたよ!こちらへどうぞ。」 白いシャツに黒のロングエプロンの健人君が にこやかに迎えてくれた。 「急にすまないな。こちらは…俺の大切な(つま)の詩音。 健人君、今日は俺達のお祝いなんだ。 気合い入れて頼むよ。」 「お任せ下さい!親父も腕に()りを掛けてますから、絶対満足していただけると思いますよ。」 「それは楽しみだ。なぁ、詩音。」 「はい!よろしくお願いします。」 ふわりと笑う詩音に見惚れる。

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