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新婚さんってナニするの?④
「ホントはこのままベッドに雪崩れ込みたいんだけどね。」
ふるふると首を横に降る詩音の頬を撫で
「そうだ…一緒にお風呂に入ろうか。」
ピキッと詩音が固まった。
「詩音に背中を流してもらって…うん、そうしよう!」
バサリと上着を脱ぎ、片手でネクタイを外し放り投げた。
あわあわと狼狽える詩音を無視して横抱きにすると、ずんずんとバスルームへ直行する。
脱衣所でそっと足を下ろさせ、スーツを順番に脱がせていった。
「…あの、継?」
「何?俺のかわいい奥さん?」
「俺、自分で脱いで、一人で入りますっ!」
えっ!?拒否された!?
「え…どうして?」
「どうしてって…どうしてもですっ!」
「…そんな…だって俺達…夫夫なのに…昨日も一緒に…」
ウキウキ気分が一気に急降下した。
下着に手を掛けたところで固まり、ガックリと項垂れた。
詩音に拒否された…悲しい…辛い…
「…継…」
ぽすんと胸に軽い衝撃があり、俺の背中に遠慮がちに回された両手が震えている。
ふわりと甘く柔らかくて気持ちの良い匂いが俺を包んだ。
「…そんな顔されたら…俺…悲しいです…ごめんなさい。
やっぱり…一緒に入りましょう?」
掠れるような小さな声でささやく、体温の上がった詩音の身体からドキドキと跳ねるような鼓動が伝わってきた。
俺に縋る華奢な身体を壊さないように抱きしめた。
優しい詩音…ひょっとしてというか、やっぱり恥ずかしかったのか?
「詩音…ちょっと待ってて。」
おでこにキスをして、後髪を引かれる思いで火照った詩音の身体をそっと離すと、戸棚からキャンドルを取り出した。
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