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新婚さんってナニするの?⑥

重なる影の輪郭が、揺れながら壁に写っている。 程良い熱さのお湯を肩から詩音に掛けながら、両手を俺の腰に掴まらせてふらつかないようにしてやった。 「髪も洗ってやるから目を瞑って。」 「…はい。」 観念したのか、俺に身を委ねて素直に応じる詩音。 頭の先から足のつま先まで、撫で摩るように洗っていく。 時折ぴくぴくと身体が跳ねるのは感じるところに当たるせいだ。 ワザと触っているのではない。 俺達が繋がる部分も傷つけないようにそっと指を差し入れる。 最初は抵抗した詩音だったが 「イイ子だから…愛してるよ。」 と耳元でささやき続け、弛緩した時を狙って手早く洗った。詩音が感じる場所は極力避けた。後のお楽しみのために… 俺も自分でささっと洗おうとしたら、詩音が はにかみながら 「俺も…継を洗いたい…」 と言ってきて、卒倒しそうになった。 俺、鼻血出てないかっ!? これ、どんなご褒美だ!? 「し、詩音、いいのか?」 「だって…『背中流して』って、さっき継が…」 「じゃあ…甘えるから全部洗って…」 もうその頃には俺のジュニアは臨戦態勢、突撃準備オッケーのギンギンで…それを見た詩音が後退りをして固まったので 「今日は背中だけでいいよ。」 と泣く泣く妥協して伝えると 「…大丈夫です…させて下さい…」 ふいっと目を逸らせて恥じらう詩音… あぁ、天使だ!天使! 「じゃあ…頼む…」 「…はい。」 目を瞑るとお湯が掛かり、泡立ったタオルを纏った細くて小さな指が躊躇いがちに肩から背中へ滑る。 丁寧なその感触は、優しく俺の身体を愛撫しているようで…射精感が高まってくる。 こんなの初めてだ。 ヤバい、マズい。 背中を触られただけでイきそうになるなんて、男の沽券にかかわるじゃないかっ。 「詩音。」 「はい。」 「今日はここまででいいよ。また今度してもらう。 俺も直ぐに上がるから、先に出て待っててくれ。」 「…どこか…気に障りましたか?」 「いや、そうじゃない。大丈夫だ。」 「…わかりました。ではお先に…」 不安げな顔をして詩音が出て行った。 あー、ヤバかった… 急いで全身を洗うと詩音の後を追ってドアを開けた。

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