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新婚さんってナニするの?⑨

指を増やしパラパラと動かしながら詩音の反応を見る。 指に吸い付く詩音の肉筒は温かくて、その感触だけで俺の先端に熱が溜まっていく。 小さく喘ぐ声と赤く染まった身体。 腰が緩やかに動き始め、潤んだ目で悩ましげに俺を見上げている。 俺の欲を煽り立てる妖艶な詩音の姿と匂いに、抑制が効かなくなった。 指を引き抜き、怒張した俺自身をヒクつく蕾に当てがい突いてやると、そこは初々しく緩やかに口を開けた。 溢れ出るヌルつく淫液を纏わせて差し込めば、大して抵抗もなく、誘い込まれるように ずぶずぶとスムーズに挿入されていった。 「あぁぁっ」 すっかり俺の形を覚えた肉筒が、しっとりと吸い付いて気持ちよくて堪らない。 温かくて程良い締まりの詩音の中で、抱きしめながらじっとその心地よさを堪能していた。 しばらくすると、詩音がもぞもぞと動き出した。 「…けい…あの…」 「どうした?詩音。お前の中、すっごく気持ちよくて、こうしていたいよ…」 「あの…あの…」 何か言いたげに、それでいて言うのを拒むような仕草。 放たれる甘い匂いに頭がクラクラしそうだ。 詩音の身体の奥から、じゅわりと淫液が湧いてきて、中の俺自身に絡みついてきた。 衝動に駆られて少しずつ抽挿を始めると、詩音は待ちかねたように、俺に合わせて遠慮がちに腰を揺らし始めた。 あぁ、動いて欲しくて焦れてたのか… なんてかわいい、かわいくて仕方ない。 それから獣になった俺が、その夜 詩音の意識がなくなるまで何度も何度もイかせ続け、繋がりを解いたのは、空が白々と明け始めた頃だった。 そう、俺達の初夜はかなりの濃厚なものとなったのだった。

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