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どうしたらいい…side :詩音③

ものすごい重量感。 みっちりと隙間なく入り込んだ楔が、奥まで入り込んだ。 ひゅうっ 喉が鳴り、声が出ない。 あまりの圧迫感に涙が滲む。 涙の溜まった目尻にたくさんキスをされて、強張っていた身体が少しずつ解けてきた。 彼が触れているそこかしこから『愛してる』という感情が雪崩れ込んできて、誰かと恋愛関係になったことがない俺は、どう応えていいのかわからない。 ただ本能の赴くままに声を上げ、身体を揺らし、彼の愛撫に応えることしかできない。。 ひたすら甘く狂おしい匂いに包まれて、この身を委ねていく。 俺の心に呼応するように、中が反応している。 熱い楔を逃すまいと蠕動(ぜんどう)を繰り返し絡め取り、吸い付いている。 焦れた継が腰を動かし始めた。 だんだんと激しくなる抽挿に、内臓まで引き摺り出されそうな感覚に陥る。 次第に奥へ奥へと入り込んでくる太い楔に、もっと奥へと導くΩの本能。 こんなの嫌だと抵抗する俺と、この人の種を欲しがる俺が対峙する。 そのうち…Ωの本性に支配された俺は、腰を打ち付けられるリズムに合わせて一緒に揺れる。 気持ちいい…『快感』とはこのことを言うのか… 彼が動く度に身体を走る電流は止まることなく流れ続ける。 もう獣のように貪欲に彼を求め、腰を振り乱れに乱れていた。 溢れ出るフェロモンは身体中から匂い立ち、二人を包む。 「中に…出すぞ、詩音…一緒にイこう…」 ぐいっと一際奥に差し込まれ、仰け反る背中を押さえつけられ…同時に果てた。 熱い液体が体内に注ぎ込まれていった。 たっぷりと満たされ、放心状態の俺に、愛おしむように頬を撫で、たくさんのキスをくれる継。 この人はどうしてこんなに俺を甘やかすのだろう。 『運命の番』というだけで、俺のことを本当に心から愛してくれているのだろうか。

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