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5やっぱり誤魔化せない

 平太は白く染まっているだろう俺の顔を見て、陶然と笑った。  しかし、少し後に何かに気が付いたように俺の眼の前にしゃがみ、何の予告もなしにズボンのチャックを開けて手を突っ込んだ。  そして鼻で笑い、冷たく囁いた。 「かけられてイキましたか、真空さん」  指摘され、思わず顔が熱くなる。それを見て平太は更に笑うと、下着越しに擦ってきた。 「んっ、んうぅ……あ、はぁっ……」  声が漏れて、その声にすら煽られてしまった。 「やっぱり真空さん、いい声で啼きますよね。さっきの声もそうでしたけど」  そう言うと、平太は冷笑した。 「さっきの声も、今の声も、完全に外に聞こえてると思いますよ?」  その言葉で忘れていたことを思い出し、悶えたくなるほど恥ずかしくなってきた。  そんな俺を見て、平太は楽しげに笑うと、更に強く擦ってきた。 「ほら、声抑えないと周りの人に喘ぎ声聞かれますよ?」 「そっ、んなの、無理ぃっ……声、出ちゃ……あぁんっ……」  抑えようとは思うが、久しぶりの刺激と、平太のサディスティクな笑顔と、この状況に対する背徳感とが重なって、抑えるのは無理だった。 「このまんま、またイキますか? 周りの人に喘ぎ声聞かれながら」  ねぶるような平太の声に更に煽られ、いつの間にか声が大きくなっていた。 「あっ、あんんっ……待って、イッちゃうっ……! やっ、あぁっ……」 「嫌? もっとやって下さいの間違いじゃないですか? 本当に嫌なら止めますけど?」  意地悪く笑って平太は聞く。恥ずかしくなりながらも、俺は正直に告げた。 「嫌じゃない、ですっ……」  しかし平太は「そうじゃないですよね?」と言わんばかりに俺を見る。  平太がこういう顔をしているときは総じて、もっと恥ずかしい言い方を欲している。  必死に頭を回転させ、恥ずかしくて死んでしまいそうになりながら、言った。 「ご主人、様ぁ……もっと擦ってっ、この雌犬をっ……あんんっ……イカせて、下さいぃっ……」  言葉に出すと興奮してしまい、ソレは更に窮屈そうに下着を押し上げた。  すると平太は、満足そうに笑った。 「よく言えました。ご褒美です」  そして、不意に下着の中に手を突っ込んで擦り始めた。 「待っ……あぁんっ! 気持ちい、ですぅっ……んぁっ、あぅぅっ……イキそっ……はあぁっ……」  声を出しちゃ駄目なんて分かってるのに、抑えられなくて喘いでしまう。  平太はふっと笑うと、低く命じた。 「なら、俺の目の前でイッてみろ」  ゾクンッ、と快感が背を貫く。 「っ、ああぁんんッ……!」  俺は気づけば、思い切り下着の中に射精していた。

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