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10やっぱり誤魔化せない

「まずは、ここかな」  するりと真空さんの乳首を撫でてやると、真空さんは驚いたような表情をした。大方、女じゃないのに、といったことを思っているのだろう。  俺は笑って、こう囁いた。 「きっと真空さんなら、ココだってすぐ気持ち良くなりますよ。だって真空さん、まだ前戯なのに三度もイッちゃうくらい淫乱ですしね」  それを聞くと真空さんはピクンと身動ぎした。声にも感じるだなんて、本当に敏感で可愛い。  指で両方の周りを撫で、時々押し潰すようにして捏ねると、真空さんは少し眉をひそめた。 「ちょっと、くすぐったい」 「開発してませんか、ココ? でもくすぐったいならすぐに気持ち良くなります」  その言葉通り、少し経つと真空さんは快感に耐えるように震える吐息を吐き出した。  不意に思い切り抓ってやると、真空さんは背を震わせた。 「あぁっ……」  くすりと笑ってやると、真空さんは恥ずかしそうに顔を背けた。 「真空さん、目見て下さい」  無理やりこちらを向かせると、真空さんは途端にとろんと蕩けた表情になった。 「そんなに俺の目が好きですか? 顔に出てますよ」  前に言われたことを思い出して言うと、真空さんはこくんと頷いた。 「その目で見てくれたら、どんな命令でも従いたくなる」  ゾクッと快感が背を抜けた。これだから、苛めたくなってしまう。  少し触れるか触れないかくらいの強さで撫でてやると、焦れったい顔をして、真空さんは腰をもじもじとさせ始めた。 「んっ……ぁんっ……」  真空さんは時々、もどかしそうな吐息を漏らした。  このまま思い切り焦らしてやろうか、それともきちんとおねだりできたら勘弁してやろうか、そう考えていたその時、 「ご主人、様っ……もっと、痛くしてくらさいぃっ……」  嘆願するような響きの声で、真空さんにそう頼まれた。  それを聞いて、真空さんではなく俺の限界が来た。

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