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5決して覚めない夢であれ
聞いてから真空さんは、沈鬱げな調子で囁いた。
「すまん。そんなことも知らずに、無責任に会いたかったなんて言って」
そう囁いてから、おずおずと提案した。
「俺に何か、できることは……」
「他の人に靡かなきゃ、それで充分です」
真空さんは、でも、と追いかけるように呟いたが、首を振って言葉を飲み込んだ。
それはそうと、と俺が切り出すと、真空さんは空気を変えるように僅かに微笑んで「何だ?」と首を傾げた。
「真空さん、俺の声を聞いただけで、俺に何でもしたくなるんですか? 何でも、って例えば?」
すると真空さんの顔は一気に赤く火照った。
「い、いきなりそんなっ……」
「答えて下さい」
吐息交じりに問うと、真空さんはびくんと肩を跳ねさせ、視線を逸らした。
「そ、んな、色っぽい言われ方したら、そういう気分になるから、その……」
「させてるんですよ、そういう気分に。正直、欲求不満じゃないですか? 数週間何もシないで」
言いながら耳に息を吹きかけると、真空さんは「あ、んん……」と甘い声を出した。
「相っ変わらず、感度良いですね」
「やっああ……あぁっ……」
真空さんは、耳を舐められシャツの上から胸をまさぐられるだけで、身体を跳ねさせて良い声を漏らした。
「真空さん、俺にどんなことしてくれます? ちゃんと言えたら、いくらでも言葉で嬲ってあげますよ」
押し倒し、服の上から乳首を押し潰しながら耳元で囁くと、「んんっ……」と声を上げ、真空さんは恥ずかしそうに俺の目を見た。
何かを言うのだろうと思い、俺は「何ですか?」と問いながらシャツのボタンを外し、乳首の片方を捏ねるように弄りながら、もう片方を口の中で転がした。
「ああぁっ……ぜ、全身でっ、ごほ、う、あふぅ……ご奉仕ぃっ……いたしま、すぅっ……ごしゅじ、んんっ、様ぁ、あんん……」
「へえ。全身で、ですか」
思わず口元がにやける。俺が何も言わなくてもいやらしいことを口にするようになったのは、俺の手柄か真空さんが淫乱になったのか。どちらにしろ、可愛くて仕方がない。
「じゃ、この口もそうですけど」言いながら口元をするりと撫でると、微かに真空さんは身じろぎした。
「こっちの口でも、ちゃんとご奉仕してくれるんですよね?」
予告なしに、後ろの穴に指をねじ込ませるよう服の上から触ると、服の上から分かるくらいにそこがヒクついた。
「あぁっ、しますぅ……させて、下さいぃっ……」
「数週間空けちゃいましたけど、ちゃんと覚えてます? 俺のチンポに何度も突かれた感触」
「んん……んうぅ……」
ぐりぐりと指を出し入れするようにそこにめり込ませると、思い出したのかさらに赤面し、ひっきりなしにソコをヒクつかせ、終いには腰をもじもじと揺らし始めた。
「ずっとヒクヒクしてますね、ココ。ヒクつき止まりませんか?」
「止まら、ないれすぅ……はぁ、んっ、早くぅ……ご奉仕させてっ、くらさいぃ……」
真空さんの俺にしか見せないこんな姿を見るたび、俺は抑制が効かなくなってしまう。それを分かっているのかどうなのか、真空さんはやっぱり無自覚で煽ってくる。
「良い子ですね」
もう片方の手で頭を撫でると、真空さんは蕩けた顔の中に喜びの色を浮かべた。
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