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5濡れた体と蕩けた心
「どうしようもないですね、足を舐めて蔑まれて、興奮するなんて。寒気がします」
そう罵倒すると、俺は足をさらに奥まで突っ込んだ。
真空さんが吐き気からか、目に涙を浮かばせる。しかし、ソレは依然勃ったまま。
そのまま、イラマチオをするように無理やり足を出し入れすると、真空さんは高い嬌声を上げた。
「んんっ! ん、ん、んぅっ……うぅっんっ……!」
真空さんの涙が目の縁から溢れて幾筋か垂れ、飲み込み切れなくなった唾液が口の端から漏れる。瞳は快楽に蕩け、肉棒の先からは壊れた蛇口のように先走りが流れていた。
真空さんの目は「もっと」と催促しているようだった。「もっと、蔑んでくれ」と。
「気持ち良いんですか、こんなことされて。ああ我慢汁が止まらないんですか。本当に変態ですね」
思い切り喉の奥に突っ込むと、真空さんは一際大きな嬌声を上げた。
そのまま喉の奥に突っ込んでいると、真空さんの顔がだんだんと赤くなり、本当に苦しそうに眉を寄せた。息ができないのだろう。
その事実に気付いた時、電気が走ったかのような快感が体を抜けた。真空さんが苦痛を与えられるのを求めるように、俺の心も苦痛を与えることを求めている。もっと、もっと、と。
入れられるところまで入れると、真空さんが顔を歪ませて「ごふっ……」と咳き込んだ。
「苦しそうですね、顔が歪んでますよ。吐きそうですか? あれ、でも苦しそうにしてはココ、思い切り勃ってますね?」
奥に突っ込んだまま嬲るように足を動かすと、真空さんは喘ぎながら体を震わせた。ゾクゾクする。
「息できなそうですよね。このまま足を入れっ放しだったら、窒息して気ぃ失いますかね。それってどれだけ苦しくて惨めなことなんでしょうね?」
「うんっ……んんんんっ!」
真空さんの目を見つめて、俺はそう嘲笑した。局部には一切手を触れていないのに、真空さんはまるでイク寸前のような喘ぎ声を出した。
興奮で酸欠気味になっていて、頭がクラクラする。心臓は音が聞こえるくらいに、依然大きく鳴り続ける。だけど、声だけは興奮とは裏腹に冷え切っていた。
「……でも、ご主人様にそんなことされて嬉しいだろ? 淫乱な雌犬だもんなぁ、お前」
「んんんんうぅぅッ――!」
真空さんは弓なりに体を反らせ、裏返った嬌声を上げて欲を吐き出した。その姿が堪らなく淫らで、体を駆け抜ける快楽が止まらなかった。
ズルッと足を口から抜くと、真空さんは思い切り咳き込んだ。咳き込みながら、必死に酸素を取り入れていた。
「ああぁ……イッちゃった、触られてないのに、イッちゃったぁ……」
落ち着いてきてからも、上ずる声で甘く震えながら呟く真空さん。理性は完全に蕩けてしまっているようだった。
「ほら真空さん、見てください。真空さんが興奮して舐めるもんだから、俺の足がこんなにベチョベチョですよ」
真空さんの目の前にわざと足を持ってくると、真空さんはとろんとした目で俺を見上げた。
「はあぁん……浅ましい、雌犬で……すみませんん……」
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