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6濡れた体と蕩けた心

 そんな顔でそんなことを言うのは、今すぐ犯して欲しいと言っているのと同じだ。  座り込んだ真空さんの頰を撫でると、真空さんは期待の色を瞳に浮かべた。濡れてオールバックになった髪から僅かに水が滴るのが、色っぽいと思った。  だけど体は洗い終わらなきゃ、なんて変なところに頭が回って、頰に手をやったまま、言った。 「真空さん、体を洗い終わったら犯してあげますよ」  すぐに嬉しそうな顔に変わって体を洗い始めた真空さんに、俺は問いかけた。 「真空さん、俺に何されたいですか?」  真空さんは甘く蕩けた声で答えた。 「あ……ご主人様の目で、見られながらぁ……俺の、ケツマンコにぃ……ご主人様の、オチンポっ……欲しいぃ、ですぅ……っ」  言い終わって、真空さんはなお興奮したように息を荒げた。 「よく言えました」  頰をすっと撫でると、真空さんは潤んだ瞳で笑った。  洗い終わって泡も流し終わった真空さんが、物欲しそうな顔をして俺を上目遣いで見た。  俺は真空さんを立たせ、シャワーの隣にある鏡に両手をつかせた。真空さんは振り向いて俺を見た。期待でとろとろになった表情だった。 「ほら、俺じゃなくて鏡に映った自分の顔、見ててください」  頭を掴んで無理やり前を向かせると、真空さんは甘い吐息を漏らした。  潤滑油代わりにボディソープを手に取り、真空さんの穴にあてがい、一気に押し込んだ。 「ひ、あぁっ……」  鏡に映った蕩けた顔が、よく見える。  前立腺を手加減せずに刺激してやると、力が抜けてしまったのか、真空さんは鏡に体を寄りかからせた。 「俺から真空さんの淫らな顔、よーく見えますよ」  指の本数を増やして耳の近くでいたぶるように囁いた。じゅぶ、と淫らな水音が反響する。真空さんはひっきりなしに甘い声を漏らしていた。  解れてきた頃を見計らって指を抜き、予告もせずに一気に挿れた。イケないように、根元を掴んだまま。 「ひぃ……っああ、あんんっ――!」  体を跳ねさせて、裏返った声を上げた真空さん。挿れ終わった後も、ガクガクと体を震わせていた。 「あー……本当締め付けてきますね。すげえイイ」  相変わらず真空さんの締め付けはきつくて、絡みついてくるようだった。癖になる強さが堪らなくて、思わずそう呟いた。 「ご主人様のっ……すごいぃ……気持ちい、ですぅ……」  真空さんは上ずった震える声で、囁いた。鏡越しに目が合うと、真空さんは快感でどろどろになった雌の顔で、俺を見ていた。 「相変わらず淫乱ですね」  そう耳元で囁いてから、抽送を始めた。真空さんは完全に理性が吹っ飛んだような蕩けた顔で、自らも腰を振った。  シャワーの水滴と、汗と、涙と、精液と、先走りで、真空さんは全身ぐっしょり濡れて蕩けている。鏡に映る真空さんは、俺の理性も吹っ飛びそうなほどに淫らだった。  猛々しいほどの欲望が溢れてくる。真空さんを俺で一杯にしたい。何度も種付けがしたい。 「あ、あひぃぃ……っ、ああん! もっ……むりぃぃん、あふうぅ……ごしゅじ、さまのっ、おち、おちんぽっ……おちんぽおぉ……ひいぃっんんぅ、よすぎてぇっ、おかしくッなるぅ……っ!」  真空さんからは、ひっきりなしに喘ぎ声が出、体が快楽に跳ねた。鏡越しに見えるそんな姿は艶かしくて、限界だった。 「見てください……浅ましく快楽を追いかける雌犬が、ここに映ってる」 「あ、ああ、ああぁっ……!」  鏡に手をついて、耳元に顔を近付け、低く囁く。その囁き声に反応して、真空さんが恍惚とした表情を浮かべることも愛おしい。  締め付けがきつくて、俺も快感で堪らなかった。そろそろ達してしまいそうだ。 「今からここに……ご主人様の、精液……たっぷり注いで、やるからな……」  荒く息を吐きながらそう囁いた。そして、絶頂を迎えそうな真空さんに、こう低い声で言った。 「だから……さっさとイケよ、雌犬」  途端、真空さんの体が、電気が走ったように反った。俺が持っていかれそうなほど、ナカが締め付けてくる。 「っ、あああぁんんッ――!」  真空さんは思い切り嬌声をあげて、達した。鏡に白濁が飛び散る。  締め付けが強過ぎて、俺が持っていかれそうだった。凄まじい快感が体を抜ける。俺は思い切り、真空さんのナカに精液をぶち込んだ。

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