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7濡れた体と蕩けた心
「はあぁ……」
布団を敷きながら悩ましげなため息を吐く真空さんに「どうしました?」と尋ねた。
真空さんは慌てたように、何でもない、と言ったが、それで俺が勘弁するはずもない。
「俺に言えないようなことですか」
薄く微笑んで問いかけた。すると真空さんは、恥ずかしそうに答えた。
「ちが……風呂でのこと、思い出したから」
「風呂でのことを思い出して? それでどうしてため息吐くんですか? 嫌でした?」
答えは分かりきっているのにわざと、そう尋ねてみる。真空さんは案の定、更に顔を赤くした。
「嫌、じゃなくて……すごい、気持ち良かった、から」
俺は、そうですか、と呟き、真空さんの隣に寄った。真空さんが僅かに身じろぎする。
「確かに、いつにも増して淫乱でしたね。自分からご主人様の足を舐めちゃうくらい」
真空さんは恥じるように顔を背けた。
「誰が顔を背けていいって言いました?」
俺が吐息交じりに尋ねると、真空さんはおずおずと視線を合わせた。途端、目が蕩けた。
「真空さん、一回中出しされたくらいじゃ、満足できないんでしょう? 淫乱ですしね。本当は何度も何度も――それこそ、意識が吹っ飛ぶまで、犯されたいんでしょう?」
「は、あぁぅ……」
真空さんは興奮したのか、股を押さえて小さく喘ぎ声を漏らした。それを見ていたら、その気はなかったのに俺まで興奮してきた。
押さえる手をどかし、座り込んだその膝を掴んで、無理やり開脚させた。浴衣の裾が一気にはだける。
「うあ、あっ……」と驚きの混じった甘い声を漏らし、真空さんは僅かに体を跳ねさせた。
「あは、もうガチガチですね。期待してます? 何度も犯されるの」
既にいきり立ったソレをつうっと撫でて囁くと、真空さんは何度も頷いた。すっかり発情していた。
「俺いつも言ってますよね、口で言えって。まだ分かりませんか?」
片手で首を締めながら微笑む。真空さんはビクビクと体を震わせながら、掠れた声で答えた。
「すみま、せんっ……。あ、あ……犯して、欲し、くてっ……たまら、ない、ですぅ……」
「よく言えました」そう言いながら手を離してやると、真空さんは必死に荒く呼吸をした。
「真空さんって、息苦しいの好きですよね?」
俺はそう言って、意外そうに俺を見た真空さんの下着を脱がした。予想通り、真空さんは既に軽く達していた。
「だってほら、もう軽くイッてますよ」
信じられなそうに自分の下半身を見下ろすと、真空さんは途端に顔を真っ赤にした。
「気付きませんでした? 自分がこんなにどうしようもないドMだってこと」
そう罵りながら早急に指を挿入すると、真空さんは大きく体を震わせた。さっきまで散々シていたからか、すんなりと指は入った。
「今日、俺の誕生日ですよね? だから――」ぐっと顔を近づけ、笑ってみせた。「俺が満足するまで、シますからね? 手加減なしです」
真空さんはすっかり蕩けた顔で、頷いた。
次の日、隣の部屋に泊まっていたらしい女性三人組に、何かを含んだような目でじろじろと見られたことはまた、別の話だ。
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