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7これからのこと

 自分の醜態を無理やり見せられながら、恥ずかしいことに、俺のそれはどんどんと熱を持って勃ち上がってき、息が上がってきた。それは多分、隣にいる平太にバレてしまっている。  平太が面白がるように俺の腕を舐めるように撫でてくる。弱い刺激が伝わる。そんなものにすら、体を震わせてしまう自分が恥ずかしい。  こんなもの見たくないのに――浅ましいほどに興奮してしまい、何度も生唾を飲み込んでしまう。刺激が欲しくて、欲しくて堪らなくなって、俺は気付いたら太腿を擦り合わせていた。それもきっと、平太にバレてしまっている。分かっていても、我慢できなくてやってしまう。  いつまでこれを見せられるのだろうか。全て見るまで終わらないのだとしたら、地獄だ。  勝手に刺激を求めて触ったらきっと怒られる。でも、もう既に耐えられそうにない。だけど許可を求めるのは、こんなもので欲情してしまっているのを認めることになる。  平太の顔を見るが、平太はそんな葛藤を全て見透かしているかのような笑顔で俺を見るばかり。その嗜虐的な瞳と目が合う。ご主人様の目だった。駄目だ、そんな目をされたら――抑え込んでいた欲望が抑えきれなくなった。  犯されたい。罵倒されながら、思い切り、壊れるぐらいに犯されたい。俺の意思もねじ伏せて、無理やり抱いて欲しい。 「ごしゅじ、さまぁ……おちんぽ、ほしい、ですっ……」 「興奮したんですか? 自分の恥ずかしい姿で?」  平太が冷え切った声で問いかけてくる。その声にますます煽られる。 「ん……そう、です……はあっ……すみません……」 「ド淫乱。発情期の獣、いやそれ以上にどうしようもないですね」  平太はそう俺の耳元で囁いた。官能的な嘲笑混じりの囁きだった。それに反応して、ひくりと後孔が疼くのを感じる。  平太はそう囁いてから、ビデオを操作して、早送りした。なぜ早送りするのかと見ていると、平太がその部屋に入ってきて少ししたところで早送りを止め、再生した。  蕩けた頭で必死に思い出した。確か、平太の友達が帰って平太がこの部屋に入ってきた後―― 「覚えてます? この後、自分がどんな目に遭ったか」  平太は俺の隣にいつの間にか戻ってきていて、冷ややかに問いかけた。その問いかけの答えを思い出すよりも先に、 『あ! っああああ! ッ、もぅ……もうっ、イケなッ……むり、むりむりむりっ……やああああぁぁッ……!』  テレビから自分の嬌声が大音量で流れてきた。画面の中の自分が大きく体を震わせている。――そうだ、平太が入ってきてから、ローターの振動数を最大にされたのだ。  顔がかあっと一瞬で火照るのを感じた。自分の声が自分の声に聞こえない。されている時は快楽で頭の中がいっぱいで、自分が今どんな声を出しているのかなんて気にも留めなかったが、改めて聞いてしまうと恥ずかしくて仕方がない。  恥ずかしい……はずなのに、ぞわぞわと背筋を走るものが止まらない。しばらくしてから、自分が何度も強制的にイカされている姿を見ながら、はぁはぁと上ずった吐息を漏らし、腰をもじもじと揺らしている自分に気付いた。 「真空さん、口開けて」  そのまま何も言わずに俺を見ていた平太だったが、不意にそう言った。疑問に思いつつも口を開けると、唐突に、後頭部を掴まれた。それから――平太はいつの間にかズボンと下着を少し下ろして性器を露出させていたのだが、それを喉の奥まで無理やり咥えさせた。 「がふっ……」  喉に異物があたる生理的な不快感から、状況を理解するよりも先に涙が滲んだ。それから濃厚な雄の匂いが鼻腔に届いて、そしてようやく、状況を理解し、総身を走る快楽に体を震わせた。  涙が滲むほど苦しいし、こんなことを突然無理やりするのは酷い。なのに気持ちよくて悦びを感じてしまう。自分を浅ましく感じるが、そんな感覚にすら悦びを覚えてしまう。  そして平太は、俺の頭を掴んだまま、無理やり性器を出し入れした。自分の口が、まるでオナホのように扱われている――そう気付いて、止めどない悦楽が襲った。 「救いようのない、淫乱な雌犬には……これくらいの扱いが、ちょうどいいですよね……」  凄まじい色気のこもった声で、高圧的に囁く平太。気持ち良い、口の中犯されてる、擦れてる、ご主人様、大きい、気持ち良い、好き、おちんぽ好き……全て快楽に支配されていて、まともにものが考えられない。 「たまんね……すぐに精液、やるからな……」  上目遣いで平太を恐る恐る伺うと、平太は壮絶なまでに嗜虐的な笑みを湛え、俺を見ていた。瞬間、快楽が弾けた。

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