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第7話

『カッコいいなぁハラン』 『よく言われるwケントは可愛いな』 『よく言われる(T-T)』 『w』 『俺さぁ男子校なんだけど、シャレにならんモテ期が今訪れてて、男にモテてる』 『マジで?なんで?まさか本当に可愛いからとか?』 ぶはっと宗太は画面を見ながら吹き出した。 「ほんとにそんなヤツいんのかよ。んなことバラして、こいつバカだろ」 『俺も男子校だけど、男にモテてる男は見たことないな』 『ハランも男子校?え、もしかして高校生?』 『そ。ケントも?』 『うん』 雑談しながらハランとケントはネズミを狩り続けた。 チャットしながらだと単純作業も苦ではない。 『ドロップした?』 『うん、揃った!』 『良かったな』 『ありがとう(^_^)v 俺そろそろ落ちるね。 ご飯だってさ』 『ん、おつかれー』 『また遊んで』 『いつでも声かけて。困ってることあれば手伝うし』 『ハラン優しいね、ありがとう。じゃね (^_^)/~』 ケントはその場で跪き祈りのポーズをとる。 このポーズでデータセーブされログアウトする。 次にログインした時はまたこの場所から始まるのだ。 きっとここからまたログインしてグールに絡まれるんだろうなとケントのことを想像し、宗田は口元を緩める。 ─ケントか。面白いヤツだったな。 コントローラーを置くと、部屋のドアをノックする音がして、続いて姉の声が聞こえてきた。 「宗太ご飯。いつまでもゲームしてんじゃないよ」 「うるせーな。今行くよ」 ハランもまた、その場でログアウトした。

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