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Lv.22ケント

学校から帰宅して早々に宿題を済ませ風呂に入り、夕食が出来るまでの間にPCを起動させてlostworldにログインする。 フレンドリストを確認すると、ハランは既にインしていた。 ケントはハランと話がしたくてチャットメッセージを送った。 『ハランお疲れ(^_^)/』 『お疲れ』 『今話してもいい?』 『ん、なに?』 『昨日もらった手紙の話』 『あぁ』 『結局何となく流れで一緒に勉強会することになっちゃった( ・_・;)』 「……取り込み中かな。返事が来ないや。それとも俺何かしたか」 ハランからの返事がない。それに何だか返事が素っ気なくいつもと違う。 健人はハランの文面からほんの少しの刺々しさを感じて、何か嫌われるようなことでもしたのかと思い返してみる。だが心当たりはない。 もしかしたら戦闘中なのに返事してくれてるのかもしれない。 だから素っ気ないのかもしれないとそんな風にも考えた。 『ごめん。忙しいみたいだからまた今度にするね。俺明日からテスト勉強でイン出来ないんだ。テスト終わったらまた遊んで』 返事を待つ少しの間。そんな間さえも自分が嫌われたのではというマイナス要素となり、健人を不安にさせ た。 『だりーけど俺も明日からテスト勉強。図書室でな』 間を置いたハランからの返事は意外なものだった。それを聞いて本当にハランも自分と同じ高校生なんだなぁと思う。 現実のハランはどんな人なんだろう。 『俺も図書室で勉強なんだ。一緒だね!お互い頑張ろ』 『あぁ』 やはりいつもより素っ気ない返事。気になったと同時に不安が押し寄せる。 不機嫌の原因が知りたくて、更に話しかける。 『ハラン』 『なに』 『ハランに会いたい。だめ?』 また暫くの間が空いた。 これはだめだということなのだろうか。 ミレーユから忠告された言葉を思い出した。自分はもしかしたらハランの重荷になっているのかもしれない。wantedのリーダーであるし、身につけているものも違えばゲームの進行の度合いだって全然違う。 他のプレイヤーから見てもハランは憧れの存在で雲の上の人だ。 そんな人と親しくしてること自体間違いなのかもしれない。 だとしたら。突き放される前に、自分から離れた方がいいのか? 返事が来ないうちに更にハランにメッセージを送る。 『ごめんハラン無理言って。会えなくても話が出来たからいいや』 ……本当はハランに会いたい。 なんでこんな気持ちになるんだろう。友達と仲違いしたような感覚だ。 それ以前に自分がハランに憧れを抱き、その気持ちがハランに伝わって避けられているのだろうか。 「……俺、ハランのこと結構好きだったんだなぁ」 まるで失恋でもしたかのようにハランに思いを馳せていると、ハランからのメッセージが届いた。 *************** 「ケント、後ろ」 「え、後ろ?あ……!」 ケントが振り向くと、いつの間にかハランはケントの真後ろに立っていた。 「ハラン!!」 ケントは思わずハランの胸に飛び込んだ。 抱き着いて、ハランの胸に頬を寄せる。 ハランが抱き返してくれるのが、すごく嬉しかった。

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