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第88話

「これも平気か?」 「……っ、や……ぅ、へい、きっ、んっ、んっ……」 突き入れた指をくるくると傷つけないよう慎重に回転させるように動かして健人を見る。 いいのか悪いのか、その感覚を堪える健人の表情がやけに色っぽい。 頬がピンクに染まり大きな目元がうるうると潤んでいて、もっといやらしいことをしてやりたくなる。 視線を下へ移すと、僅かに震える脚の間ではきれいな色をした性器が緩く勃ち上がり、剥き出しになった先端からは透明な滴が滲み出ている。 「痛くねぇなら良かった。先輩の勃ってる。尻、気持ちいいの?」 「っ、ちがっ……」 健人は赤い顔で頭を振る。 意地悪な質問だと宗太自身も思ったが、こんな反応をされてはもう止められない。 健人の可愛いところがもっと見たい。 「こんなエロい顔で教室戻すわけにはいかねぇな」 「ぁ、んっ……!やっ、ダメだっ……」 宗太の手がそっと健人の分身を包み込んだ。反対の手は相変わらず後ろに埋め込まれたまま。 女とは違い濡れないその場所をゆっくりと探るように動かす。 すると健人は身体をふにゃりとさせて、可愛らしい喘ぎ声を漏らしながら宗太の胸元にしがみつき額を押し付けた。 なんて可愛らしい反応をするのだろう。 「ぁん、んっ……、んっ」 なかなか訪れない決定的な刺激に焦れてか、健人は緩く腰を動かし始めた。 自分は健人に拒絶されていない。嫌がられていない。ここまで触らせてくれる事が嬉しい。 何よりいつもの子供っぽさとは裏腹に、こんなに色っぽい表情を見せるなんて、最早反則技だ。 健人のこんな姿を見せられたら、可愛がって、可愛がって、失神するまで気持ち良くしてやりたいと思ってしまう。 埋めた指を緩く蠢かし、中心の先端から滲み出た透明の密を茎に塗り広げながらその滑りで健人の性器を擦る。 「あっ、あ、ん…ん…、イきそ……」 「イけよ……、先輩、可愛い」 健人の耳朶に歯を立て甘噛みしながら囁いた。 「ひゃんッ、やっ、やぁっ、そんなっ……言わない、でっ……」 大きなタンクしかないこの場所で健人の声は微かに響いた。 「こういうのが嫌?可愛いって言われるの嫌なのか?その割に前も後ろもトロトロだけど。可愛いよ、先輩」 「んんっ、ちがっ、ヤっ……かわいく、ないっ……」 「エロ……。健人先輩、すげぇ可愛い」 尻の中を掻き混ぜられながら前を扱かれ、くちゅくちゅといやらしい音を立てて健人の性器が泣く。 「あっ、あっ、も、でるっ……、はらだっ、あ、やっ、やぁんっ……!」 健人がぶるりと身体を震わせて、宗太の手の平に白濁を吐き出した。 甘い吐息を吐き出しながら宗太の胸に縋り、健人はくたっと身体を宗太に預ける。 健人の全てが可愛いくて、このまま押し倒してやっちまいたい。 むくむくと湧き上がる欲望、征服欲。雄の欲求は既に限界点を超えている。 でも、それはまだだ。 腕の中で可愛い痴態を見せる健人が愛しくて愛しくて。 2人は再び抱き合って甘いキスを交わした。

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