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第131話

宗太の指は細長くて節張っている。恐らく度重なるケンカなどにより、男らしい手指になってしまったのだろうと健人は思った。だが、そんな見た目とは裏腹に、健人に触れる指はとても優しい。 屹立した下着の上から上下にさすられ、性器の先端から溢れる体液が下着を濡らす。 その間もずっと、舐め吸われた乳首は、すっかり充血して赤くなってしまった。 女みたいに扱われて、宗太の前ではそうなってもいいと思う自分がいて。 早く抱かれて宗太のものになりたいと、身体が浅ましくも震えてしまう。 「宗太、すき……」 「ほんと、小悪魔だなあんた」 潤んだ眼で見上げるようにしてそう言ったら、宗太はハッと小さく息を吐いて目を細める。 どんな表情もしぐさも男らしくて色っぽい。自分にはない魅力に惹き付けられる。宗太のボタンが2つ外れたシャツの襟元に目をやって、もっと下まで宗太の肌が見たいと思った。 「宗太も、脱いで……」 健人の言葉を聞いて宗太がふっと笑った。 「な、なんだよ」 「や……あんたも男の顔、ちゃんと持ってんだなと思って」 「え、なに、どういうこと」 「だから、俺のことやらしい目で見てくれてたんだなってこと」 「っ、そんな目で見てないしっ……!」 図星だった。それだけにすごく、ものすごく恥ずかしい。 「はいはい。おしゃべりはここまでな」 「あっ」 臍の辺りをきゅっと吸われてびくんと腰が跳ねた。 宗太は健人を押さえ付けていた手を外し、ボタンを外すのももどかしいのか着ていたシャツを下から目繰り上げ、まるでトレーナーでも脱ぐようにして投げ捨てた。 「……っ」 健人は息を呑む。 宗太の身体は自分とは程遠い、理想的な身体だった。 細身ながらもちゃんと綺麗についた筋肉。肌も滑らかでしっとりしていて、本当に綺麗だと健人は思った。 「これでいいか?」 宗太の問いに健人は黙って頷いた。視覚から得た宗太の情報に、健人の性器が反応する。 何で宗太の裸に自分の身体が反応するのか深く考えるまでもなく、やっぱり自分はこの男が好きなんだと改めて思い知らされた。 宗太は再び健人に覆い被さると、健人にキスを繰り返しながら、直接性器を扱き始めた。 先端から零れる蜜が潤滑剤となり、くちゅくちゅ……と音を立てる。 「あ、ぁ、も……やっ、でちゃうよぉ……!ひぁっ」 背筋を駆け上がる程の快感が脳天まで届き、射精する寸前で性器の根元を押さえられる。 「あ、や、なんでっ……」 腰が自然とかくかく動く。性器を扱かれたい。いきたい。出したい。 そんな目先の欲求に頭が一杯になってしまった。 「すげぇ腰揺れてんな。可愛い。今いかせてやるからちょっと我慢な。入れるぞ」 「えっ……なに、なんなんだよっ……」 健人は戸惑っているような、苦しくも悦楽を感じている表情で宗太を見つめる。 早く、どうにかして欲しい。 「そう、た……」

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