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第115話
馨くんの言葉を聞くと、僕は少し安心した。そのまま彼の立派に隆起したペニスの先を片手で持ち、そっと僕の期待でひくつくアナルに当てる。
「っ…んぅ、あぁ…っん!」
ずぬぬ…っとゆっくりと彼自身を飲み込んでいく。
「くっ…玲、さん…っ」
気持ち良さそうに馨くんが、僕の名前を呼ぶ。
(やっと……、やっと…繋がれた)
はじめて誰かに流されるのではなく、自分が望んで手に入れた。淫乱な本性ーー大嫌いな自分の本性さえも受け入れられて。
快楽ではなく、じわりと目尻に涙が浮かんだ。
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