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第145話

ジャケットのフロントボタンを外す。 狭い空間、完全に脱ぐ必要はないだろう。 そう判断した僕は、ワイシャツのボタンを一つずつ外していく。 前が開いて、残るはアンダーシャツのみ。 ちらりと圭史さんに視線を向けると、両腕を身体の前で組んだまま、顎で続きを促してくる。 それに反発心を抱きながらも成すすべがなく、僕はアンダーシャツに手をかけるとそのまま一気に上へとまくり上げた。 視線が上から下へ舐めるように動いていく。

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