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第35話
夕方近くになり、新谷くんとともに会社を出た。
いよいよあの「彼」と顔を合わせることになるのかと思うと、打ち合わせのメールを受け取った時に感じた期待と不安がよみがえってくる。
……大丈夫だ。
新谷くんも一緒なのだし、彼が目の前に現れても、ちゃんと仕事の相手として振る舞える。
揺れ動く心を落ち着かせるように、そう自分に言い聞かせる。
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