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第122話

『ルイト……』 そう呼んでしまったのを、 ライトは聞いてしまっただろうか ライトをルイトの代わりに 抱くつもりはなかった だけどもし、あの時、意識があれば、 そう思われても仕方ないし、 言い訳はできないだろう …………あまりにも、酷いだろ いくらライトが言い出したからって………… 落ちてグッタリしてるライトを抱きかかえ、 風呂に連れてく 「……吹雪」 起きたのかと思い、顔を見るけど、 …………寝てる 寝言…………? 「ふぶ……き……」 悲しそうな声 ライトの目元は、涙の濡れた跡があった ライト なんの夢見て、そんな悲しそうな 顔してるんだよ 急にライトが可哀想になり、 申し訳ない気分になって風呂へと急いだ 風呂の間、ライトは全然、起きなかった ライトをベットに横にならせる …………起きたら、なんて言うだろう 前、付き合った奴に、やってる時の 乱暴な言葉遣いや態度についていけない…… って振られたことがある つい興奮して、酷く抱いてしまった ライトはやらしくて、でも照れてて、 なんか健気で可愛かった 名前のこともあるし、一回限り、 そう言われるかもしれない …………今 ルイトの事、考えてなかったな 嵐からルイトの事を報告されて、 ずっと頭のどこかにあった 考えないようにしてもルイトの事ばかり、 思い出してた それはずっと苦しくて、胸が痛かった 起きてから、今まで………… ヤッてる時はそうだとしても、 終わった後、風呂にいれてる間、 ライトの事ばかりで、 全然、ルイトの事を考えてなかった …………ライトと一緒にいれば、 本当にルイトを忘れられるかもしれない …………忘れたい  ルイトの為に  嵐の為に 「クシュッ」 ライトが寝ながら、くしゃみをした 思わず笑ってしまいながら布団をかける 狭いシングルベット 隣に寝ころび、目を閉じた

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