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第123話

ハッと目覚めたら辺りはすっかり暗かった いつの間にか、寝てたのか…… ライトがいない 洗面台から、水音が聞こえる 「ライト?」 ガチャ 少し赤い目のライトが洗面台から出てきて、 目が合った 「吹雪、飯食ってく?」 まるで何事もなかったかのように、 ライトが話す 「お前、体は平気か?」 「なんともない。飯は食う?食わない?」 普通だ いや、普通すぎる 「…………食うけど。お前、やってる時と、 違いすぎだろ」 「お前に言われたくない」 俺は夢でも見てたのか 昨日、乱れてたのは、別人……? 「本当に同一人物か?」 「うるせー!豹変S!」 豹変S?? あ、俺のことか 「ははっ。豹変S………」 …………良かった。ライト、普通だ 「豹変Sって、なんだよ。くくっ………」 俺が笑ったら、ライトは赤くなった …………? なんで、赤くなる トン…… ライトは俺に抱きついてきた 「なぁ……もう一回、しようよ」 もう一回………… 「……そろそろ帰って来るんじゃないの?」 「多分、あと二、三時間は平気。 ルイト……必ず、今から帰るって ラインしてくるし」 そう言ってライトは俺の袖を掴んできた 舐めるように見つめると、 頬が更に赤く染まる 「そんなに俺にいじめられたいの?」 「いっ、いじめられたくない! ……………ただ、気持ちよかったから」 虐められるの、嫌じゃなかった? 乱暴な言葉遣いも気にしてない…………? 「ふーん?」 「……………なんだよ」 とりあえず、嫌がってなくてホッとした ーセフレを続けてもいいー そういう事だよな 「別に?初めてだったから手加減して やったのに必要なかったな」 「手加減…………あれで!?」 最後、ルイトって呼んでしまった事、 ライトは、聞いていたのか分からない でも、二度とないようにしよう 気分のいいものでは、ないはず 「優しかっただろ?」 「嘘つけ!」 ライトも嵐を忘れられるといいな………… 一緒になんとか乗り越えたい 「ついてこいよ。ライト」 支え合うとか、 そんな素晴らしいもんなんかじゃない 俺達はただのセフレ …………でも 俺なりにちゃんと大事にしたい…… ルイトを心から諦められるまで…………

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