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第130話

腹へったな 「腹は?」 「あぁ………減ったかな」 「食材もらうぞ」 「……………吹雪、料理できないだろ」 ラーメンにしよう 「お湯位わかせる」 「それ、食材じゃなくてラーメンじゃん」 楽しそうにライトが笑う 良かった ライト、笑ってる 「は、ははっ。うん。ラーメン よく分かったな」 そうだよな 嫌な事ばかり考えても仕方ない 「待ってろ。今、作ってくる」 「…………カップメンは、作るって言わない」 きっと、大丈夫 ライトと一緒なら笑える …………ライト、食べてない 「全然、食わねーな。 もしかして気持ち悪い?」 「いや……食欲ないだけ」 やり過ぎたせいか? 心なしか顔色もあまり良くない 「2、3口しか、食べてないだろ。 困ったな………… 俺、お粥のつくり方なんて知らないぞ」 「別に一食抜くくらい、平気だよ」 「待て。スマホで調べてみる」 お粥の作り方……で検索してみたら、 山程でてきた 「ご飯茶碗に、軽くいっぱい。 軽くって、何?」 「ぶっ……少なめだよ」 ライト、すげー笑ってる 「少なくって、何グラム? 曖昧じゃ、失敗する」 「100g位………?」 笑いを堪えてる そんな方が震える位、笑わなくても…… そういえば、セフレになってからだな こんなに笑ってるとこ、見たことなかった 笑った顔も、困った顔も、照れた顔も、 知ってるのは多分、俺だけ……

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