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第137話

眠ってるライトの顔を眺める ジッと見てると、ライトは目を覚ました 「……あ……俺…… また、寝てた?ごめん」 「お前……寝てるとルイトとそっくりだな」 何気なく言った一言に、 ライトの顔が一瞬、曇る …………? 「吹雪は俺達の事、 一度も間違えた事ないな」 今度は普通の顔…… 見間違いか? 「起きてたら、全然違う。 ルイトは喜怒哀楽が激しすぎる」 ふっと笑った ライトはポーカーフェイスだと思ってた でも、セフレになってから、 笑ったり、泣いたり、照れたり、 色々な顔を見せてる 多分、俺にだけ…… 「ルイトの方が可愛い」 きっと、皆、そう思ってる ライトの可愛いとこ、 知ってるのは俺だけだ 「…………そんなの、分かってるよ」 照れると、俯いて赤くなるのも、 恥ずかしい時、目を伏せる仕草も、 キスしてる時の、蕩けそうな顔も、 やってる時の可愛い顔も、 …………きっと、誰も知らない 「……ライトは」 『俺の前でだけ可愛いよな』 そう言いかけて、やめる なんだ。その阿呆なセリフは………… それは流石に恥ずかしいだろ 「…………そんなの、分かってる!!」 急にライトが大声を出して、ビックリする …………え? 涙…………! 「ルイトが良い奴だなんて、 言われなくても分かってる!! だから、だからっ………… 俺は……選ばれなかった…………」 ライトは一生懸命、 ゴシゴシ目を擦ってるけど、 涙は止まらず、ポタポタと床を濡らした そうだ しまった…… 比べたりとか、そう言うつもりじゃ、 なかったんだ…… お前を傷つけるつもりなんて…………

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