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第138話

ライト、すげー泣いてる 俺が泣かした 「ごめん。俺が無神経だった」 そう言って抱きしめた     ライトは声を出さずに泣いてた 細い肩は震えてる 涙は次から次へ、あふれて止まらない 罪悪感が胸を締め付けた 「ライトは、ライトの良いとこがあるよ」 出来るだけ優しく抱きしめ、頭を撫でた どれ位、そうしてただろう 泣いてるライトをずっと抱きしめてた ライトは甘えるみたいに、 俺の胸に頭を寄せ、シャツで涙を拭った 「…………もう平気」 「Tシャツ、ビショビショ」 ライトが顔を上げたら、温かかった胸が、 涙で冷たく感じた 「ご、ごめん。俺の貸す?」 「サイズが全然違うから、無理だろ」 流石に15cm位、差があるしなぁ…… 「ぶっ、くくく……」 …………ライト、笑ってる 「何、笑ってんの」 ライトの笑顔にホッとする 「別に。ふふっ」 「…………良かった。笑ってて」 「え?」 「さっきは、本当にごめん。 俺も嵐と比べられるの、嫌いなのに」 自分のセリフを思い返し、反省する 「俺こそ、ごめん」 なんでライトが謝るんだ お前は何も悪くねーだろ 「ライトは、クールなタイプだと思ってた。 だから……笑ったり、泣いたりしてると、 変な感じがする」 変っていうか…… 本当は、可愛いんだけど ヤってる時ならまだしも、 こんな普通のテンションじゃ言えねぇな 「変って……忘れてくれ」 カァッとライトの頬が赤くなる 照れて困ってる…… 「やってる時は、可愛かったけどな」  あ……ポロッと言っちゃった 「ば、ばか!」 「何赤くなってんだよ。やりたいの?」 俺をチラッと見て、更に赤くなる …………そういうの、やめろ 「赤くなってない!」 「赤いし。ははっ」 「…………」 本当に可愛いな。ライトは 「真っ赤だよ。ライト」 頬を撫でると目元が赤くなり、 涙で濡れてるまつ毛が揺れる 恥ずかしそうに…… でも、上目遣いで、俺を見つめてきた ……上目遣いって、なんか狡いよな 「そういう顔、外でやめた方がいいぞ」 「どんな?」 なんで、そんな可愛い顔して俺を見るの お前はもう少し、気を付けた方がいい 「誤解される」 「誤解?」 うるうるした目でじっと見られると、 ライトの好きな奴は嵐なのに、なんだか、 勘違いしそうになる 「……いや……ハラ減ったな」 「…………??…………なんだよ?」 天然無自覚の相手は大変だ

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