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第147話

ピーンポーン インタホンを鳴らすけど、出てこない 流石に出掛けたりしてないよな 二度目のインタホンを鳴らすと、 慌てた声が聞こえてきた 「はーい!」  ガチャ 「吹雪!?」 あ、良かった。随分、顔色良くなった 「よぅ」 「なんで……」 ライトは予想すらもしてなかったみたいで、 ビックリしてる 「うどん。食欲ないかと思って。あがるぞ」 スーパーの袋を見せた 「バイトの後、わざわざ来てくれたのか……」 …………嬉しそうな顔 「あれ?ルイトは?」 「友達の家で宅飲み。泊まりかも」 ライトが笑った 嬉しさを隠せない位ニコニコしてる 「なんか、食べた?」 「……いや。寝てた」 笑うと一気に幼い ライトは普段、クールだから、 こういう笑顔、あまり見たことない 目が合ったら、今度は照れ笑いをしてる …………なんか、可愛い 一人で寂しかったのかな …………来て良かった 「そうだと思った。待ってろ。 今、作ってやるから」 「吹雪」 ライトが俺を見つめて、はにかんだ 「……うん?」 「ありがとう」 全開の笑顔 ライトのこんな表情も珍しい 「なんだよ。改まって……」 あまりの笑顔に少し照れてしまい、 台所へと向かった

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