157 / 230

第160話

また人がたくさん降りてきた ガヤガヤして全然聞こえない そりゃ……セフレなんて、不健全な関係より、 マシだろうけど…… ふと思い出した 初めて、ライトと寝た日、言ってたな…… ー先生じゃなければ、誰でもいいー あの時、ライトが俺に声をかけてきたのは、 お互い失恋したばかりで、 都合の良い相手だったから…… 寂しさを紛らわす為に、俺に声をかけた…… なら、告白をしてきた相手の方が、 ライトは幸せじゃないのか……? セフレの俺よりも 「好きでいるのは、俺の自由だろ?」 「そ、そうだけど…………」 やっと二人の声が聞こえてきた 拓海と付き合ったら俺はいらなくなる……? 「困らせてごめん。とりあえず努力させて」 「拓海…………」 なんで、ハッキリ断らないんだよ …………本当に拓海と付き合うつもりか? 「俺、先に行くね。また、大学で」 拓海がいなくなり、 ライトは一人で考えこんでる 今、何考えてんの……? 「モテるな?ライト」 感じた事のないような怒りと焦りで、 イライラしながら、ライトに声をかけた

ともだちにシェアしよう!