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第162話

トイレの壁に押さえつけて雑に慣らした後、 後ろから無理矢理挿れた 「やっ、…………やだ! ……や、めろ……よ……吹雪」 いつもは全然嫌がったりしないのに…… よほど嫌なのか、ライトが抵抗を見せる なんでだよ…… どうして抵抗するんだ 「暴れるな。ライト。拓海に義理立てか? 優しくされたからって、 シッポ振ってんじゃねーよ」 …………拓海の方がいい そう思ったのかよ グッと奥まで入れるとライトは、 苦しそうな声を上げた 「うっ、ん……アァッ!」 無理矢理、壁に押しつけて、何度も 出し入れすると、ライトは怒ってるみたいな 泣いてるみたいな声で叫んだ 「嫌だ!…………ふ、吹雪!やっ…… ……んんっ……抜けよっ!抜け!!」 今まで一度もこんなに抵抗された事ない 裏腹にライトは時折、甘い声を漏らし、 俺を温かく締めつけた 「何が嫌だ!こんなにしやがって!!」 誰が来るか分からないトイレ 狭い空間の中、 ライトが暴れて壁や便器にぶつかり、 ガタガタという音が響いた 奥まで攻めると腰と足が震え、 ライトは肩で息をしてる 「あ、アあぁッ!」 気持ち良い癖に、 どうして俺を受け入れないんだ 「感じてるくせに…………」 「ん、あ…………はぁはぁ……やだっ!」 もし、拓海を選んだら……? もし、セフレをやめようって言われたら……? 「気持ちいいんだろ!?」 「…………あ、ァ……や、アァッ!」 激しく打ちつけると、床に白濁が流れ落ちた 「ハッ……やだやだ言ってた割には、 早すぎじゃねーか!」 ライトが小さく震えた 「…………うっ……」 「……ライト?」 しまった…………! そう思った時は、遅かった …………泣い……てる…… ポタポタと涙がこぼれ、床を濡らす 「……っ……うぅ…………」 「…………泣いてんのか?ライト……?」 肩を掴み、自分の方を向かせた ドキッとした …………涙でボロボロの顔 伏せられた目からは、涙がとめどなく流れる 今まで一度も見た事ない位、 悲しそうな顔をしていた 「………………ライト」 泣きながら、下着とズボンを履くライトに、 なんて声をかければいいか、分からない 次から次へと涙は溢れ、声を上げることなく 静かに泣く様子を、ただ見つめる カチ 個室の鍵を開け、ライトは外へ出た 後ろから付いてくと肩が震えていて、 罪悪感で胸がズキズキと痛んだ 「着替……っ……え…………ない……し、 俺、今……日……は帰る…………」 震える声 振り向きもせず、そう告げる …………俺が泣かせた 「…………ラ、ライト」 焦って声をかけても、 ライトは立ち止まらない フラフラと公園に出て、必死に涙を拭う 「ライト…………」 返事もせず、泣いているライトを見たら、 なんだか堪らない気持ちになって腕を掴んだ 「待てよ。ライ卜。送ってくから」 「…………いら……ない…………ひっく…… ……ひと、一人で、帰……る…………ぅ……」 ボロボロと涙を流しながら、掴んだ腕を 振り払われた どうしよう…… すげー泣いてる …………後悔しても遅い 犯すみたいに無理矢理やった その事実は変わらない 涙を堪えながら、公園を足早に歩くライト ずっと嵐のことを一途に思ってたのを 知っていたのに………… なんで、あんなにライトを責めるみたいな事 言ったんだ…… こっち、向けよ。ライト 何度、声をかけても全然、振り向かない …………どうしよう このまま、話せなくなったりしたら…… 自分の言動が悔やまれる 俺には怒る資格なんてないのに…… 怒りが抑えられなかった でも ライトが誰かのものになるなんて嫌だ この気持ちはなんだろう…… ライトを大事にしてやりたいのに、時々、 出来なくなる …………自分でも、よく分からないんだ

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