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第169話
しばらく、ライトを抱きしめてた
俺の腕の中で、
静かに涙するライトの頭を撫でる
俺が泣かせたんだけど……
甘えるみたいに抱きつくライトに
キュンとしてしまう
こうやって、お前を慰めるのも、
ずっと俺でありたい
「…………ライト?」
「う、ん……」
「もしかして、拓海にまた、何かされた?」
「…………え?な……んで?」
やっぱり、気になって聞いてみた
「いや…………
帰る前、アイツ、挙動不審だったから」
「ぶっ!くっくっく…………」
笑ってる?
「何、笑ってんだよ」
「ふ……心配、してくれたん……だ?吹雪」
心配っていうか、お前のことが気になって
「アイツ、駅中でキスするような奴だから、
なんか、やられたのかと思って……」
キスされてない……?
「何も……されてない……
俺が涙目だった……から、
気を……遣ってくれた、だけ…………」
涙目……
泣いてるのを拓海に見られたのか
涙……
こんなに可愛い顔を拓海に見せた?
「なんだ…………」
「うん」
「泣いた顔、拓海に見せたんだ」
「え……?」
つい、我慢できず言ってしまった
でも面白くない
泣いてる顔、見せたなんて……
拓海、可愛いって思ったかな
いや。思っただろう
こんなに泣顔、可愛いんだ
もっと好きになったら…………
「………………」
「…………」
…………ライトの事、誰にも見せたくない
泣いてる顔とかもってのほか
「…………体調は、平気なの?
気持ち悪くない?」
「うん。なんとも…………んんっ」
上を向かせて唇を奪う
そのまま、布団に押し倒した
俺のをお前に押し付ける
「…………だめ?……ライト」
「いいよ」
目を見つめると、
ライトの頬が一気に赤く染まる
こういう顔も、俺だけにして……
ライトは首に手を絡ませてキスをしてきた
きつく抱きしめて激しいキスでライトに迫る
下着に手をかけるとすでにライトのは
固くなってた
「……あ……アァッ!」
「ライト……気持ちいいの?エロ…………」
自覚はある
…………俺、おかしい
ライトが自分だけのものじゃなくなる
かもしれない
それに焦りを感じてる
拓海の事を選ばないで……
取られたくない
やらしいライトも可愛いライトも俺のものだ
告白されて、少しは揺れた?
キスに酔ってるライトを抱きしめる
…………拓海に負けたくない
今日は死ぬほど、優しく抱いてやる
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