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第170話

何度も何度もキスをした 髪を撫でて優しく抱きしめて、 確かめるみたいにゆっくり触れる 俺が触れるだけで、目が合うだけで、 ライトは蕩けそうな顔をした …………なんて顔してんだよ 少しずつ熱くなるライトの体 やらしい表情に興奮して、 乱暴にしそうになるのを全力で堪える 「ライト……」 掴まれた腕が熱い 縋るような目線に理性が削り取られていく 「…………吹雪」 ライトの甘い声に背筋がゾクゾクする 目が合ってまた、キスをした 漏れる吐息を聞くだけで負けそう 今すぐ乱暴に押さえつけて、 一気に奥まで挿れてグチャグチャに 犯してやりたい いや。ダメだ 今日は絶対に優しく抱く ライトは快感に弱いだけで、 別に酷いのが好きな訳じゃない …………優しいのが好きに決まってる ライトを俺だけのものにしたい 感じてる顔も、泣いてる顔も、笑ってる顔も 誰にも見せないで…… ライトの体をゆっくり開いてく 頬を撫でて手を繋いで、キスを繰り返した ライト、可愛い………… 涙目で見つめるライトをそっと抱きしめる 激しくなくても、こんなに感じて………… いつも欲望に負けるけど、 本当はこうして、優しくしてあげたかった 快感に耐え、体が震えるライトの後ろに、 指を忍び込ませて、反応を探る 「……ん……ァ……はぁ……」 力が抜けて、ライトの目から涙が零れた 泣いてるライトを見たら、堪らなくて、 また、唇を重ねた ライト。拓海の所に行かないで お前を手放すとか、考えられないんだ 熱い目線に、体が火照る 潤んだ瞳は俺を捉えて離さない ライト、すげー可愛い顔してる………… 「…………もっと」 ライトが背中に手を回しきて耳元で囁いた 俺の理性は簡単に奪われる

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